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しまび日記

【「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」保存活用推進事業】「聖水と教会堂展―中江ノ島をめぐる信仰用具/黒島の教会堂建設の足跡―」開幕式及び内覧会を行ないました。

令和6年度「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」保存活用推進事業「聖水と教会堂展―中江ノ島をめぐる信仰用具/黒島の教会堂建設の足跡―」開会式及び内覧会を行ないました。
 本展は、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」保存活用実行委員会の主催、佐世保市教育委員会の共催によるものです。明日、2月21日(金)から3月6日(木)まで開催します。
 開会式では、長崎県文化国際部の加藤次長と佐世保市教育委員会の陣内教育長によるご挨拶、出席者の紹介のあと、平戸市生月町博物館・島の館の中園館長、佐世保市教育委員会の中原学芸員による作品解説がありました。
 展覧会では、重要有形民俗文化財に指定されることになった「長崎のかくれキリシタン信仰用具」である「お水取り」の儀式など聖水に関連するものを中心とした生月島の信仰用具や、島全体が世界文化遺産となった黒島の歴史と文化、そしてキリシタンが19世紀にカトリックに復帰・合流したのちに建設した教会堂を中心に紹介します。
  1865年の「信徒発見」以降、パリ外国宣教会は潜伏キリシタンの組織を、生月島は“有効”、黒島は“無効”としました。それは、神父が不在のなかで、約250年もの間、守り伝えてきた洗礼(お授け)が有効なのか否かを式文(ラテン語)の確認をした結果でした。これにより、両者は、異なる道を歩みます。生月島では、ほどんどの人が先祖伝来の信仰を守ることを選び、黒島ではキリシタン全員がカトリックへの道を選んだのです。本展では、それぞれの信仰のかたちを知ることができます。
 会期中、ギャラリートークを2月22日(土)、23日(日)、24日(月・祝)、3月1日(土)、2日(日)に実施しますので、この貴重な機会にぜひご来館ください。
長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産公式サイト