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しまび日記

鎮信流呈茶会を開催しました。

本日3月19日(土)、「お殿様のもちもの展」が開幕しました。同時に、本日、「鎮信流呈茶会」を行いました。

鎮信流とは、長崎県平戸市を本拠としていた旧肥前平戸藩の藩主、松浦(まつら)家に伝わる武家―大名茶道の一派です。流祖は松浦家29代の当主、松浦鎮信(元和8(1622)年~元禄16(1703)年)。それ以降、当代の41代松浦宏月の代に至るまで松浦家各代の当主により継承され続けています。

朝、10:00の開館に合わせるように次々とお客様が参加され、15:00の終了まで息つく間もなく、お茶が振舞われました。打ち合わせの際には、エレベーターホールという会場でうまくできるのだろうかと心配しておりましたが、鎮信流のみなさまが立礼のお道具をいい感じにセッティングされ、エレベーターホールとは思えない空間ができあがりました。特に、目の前に掛けられた掛け軸がその空間を平戸へとワープさせてくれました。片山尚栄(かたやましょうえい)が描いた日本画です。画の中には佐藤一斎(さとういっさい)の画賛(その画に関する詩句)が書かれています。お茶をいただきながら書画を目にすると、まるで、窓から平戸の風景をのぞいているような気持ちになりました。平戸城やその城下町の風景を見ながら、穏やかな時間が流れました。

また、台湾に向けて販売予定のお菓子が展示されておりました。新型コロナウイルス感染症の影響で輸出を見合わせる状況が続いているそうですが、国際交流の一つのきっかけになるといいですね!4月からは国内での販売がスタートするとのことです。

ご協力いただきました松浦史料博物館のみなさま、鎮信流 松清会のみなさま、そして、会場にお越しいただきましたお客様、 ありがとうございました。次のイベントは、3月26日(土)ギャラリートークです。14:00から松浦史料博物館のスタッフが行います。どうぞご来館ください。