【主催者から一言】

　ヴェネチア、ベルリンと並ぶ世界三大映画祭として有名なカンヌ国際映画祭は、毎年5月中旬に地中海に面したコート・ダジュールのリゾート地で開催されますが、もともとはムッソリーニ主導のファシズムの色彩が濃厚になってきたヴェネチア国際映画祭に対抗する形で始められたもので、今年で76回目になります。

　日本映画でも、『地獄門』(’54)、『影武者』(’80)、『楢山節考』(’83)、『うなぎ』(’97)、最高賞であるパルム・ドールを受賞していることからもおなじみですが、世界中から数千人の映画製作者、バイヤー、俳優たちが集まり、ビジネスの場として新作の売り込み・買い付けが行われる映画マーケットも同時に開催されるために、いっそう華やかさを増すカンヌの雰囲気を、大型の公式ポスターを中心にした展示で味わってください。

内容は映画ポスターで大小合わせて約20枚を予定しています。