生誕120周年記念 ダリ展
―版画と立体でたどるシュルレアリスム―
10月26日(土)〜12月26日(木)
休館日なし
20世紀のスペインが生んだ偉大にして最も物議を醸した画家ダリの版画展を初開催いたします。
サルバドール・ダリ(1904-1989)の才能は実に幅広く、油彩画制作にとどまらず、版画、彫刻、オブジェ、舞台芸術、宝石デザイン、広告デザイン、映画、そして文筆にまで及んでいます。彼は、奇抜な行動とスキャンダラスな話題で人々の注目を集め、独特な口ひげをはじめ、さまざまなパフォーマンスを芸術の名において実践しました。生誕120周年となった今年、ダリの芸術に改めて向かいあうときが到来したといえるでしょう。
数ある作品の中でも版画に対するダリの愛好と造詣は深く、生涯に1,600点以上もの作品を残しています。佐世保初の本展は、215点の版画作品に彫刻6点、さらに特別出品として写真作品アルトマン作《ダリの髯》1点、作品集『愛の三部作』、『哲学者の錬金術師』を加えた234点を選びました。作品に発揮されたダリの圧倒的な素描力と鋭い洞察力をご堪能いただくとともに、版画がダリにとって才能を存分に注ぐに重要な分野であったことを検証する特別展です。