NEWS

しまび日記

ダリの代名詞!「やわらかい溶ける時計」を山内学芸員が考察!

ダリといえばこれ!みなさんが真っ先に思い浮かべるモチーフとは「やわらかい溶ける時計」ではないでしょうか。この時計について、しまびのエース学芸員・山内はギャラリートークの中でこのように考察しました。

「時間というものは本来、形でとらえられないものであり、我々がよく知っているこの時計というものは時間という形ないものを物質化したものに過ぎない。もともと硬い物資である時計が柔らかくなっている。ダリが死の象徴としてとらえたアリが時計の上にのっているのは、永遠に流れ止まることのないように思える時間にも、終わりという死が訪れることを表現しているのかもしれない。この世に絶対というものは存在しない」

 なるほど!さすがしまびのエース学芸員・山内。なかなか深い考察です。今回しまびに展示されている作品の中に、この時計モチーフが複数登場しています。みなさんもぜひ、しまびに足をお運びいただき、ダリが表現しようとした世界観にどっぷり浸かってみてはいかがでしょうか?ダリ展は1226日が最終日です。お見逃しのないよう、みなさまのご来館を心よりお待ちしております!