10月26日に開幕した特別展「生誕120周年記念 ダリ展-版画と立体でたどりシュルレアリスム-」もついに、本日が最終日。最後のギャラリートークは、安田館長が担当しました。
1,600点以上の版画作品を生みだしたダリ。その重要性と制作過程、版画技法、美術史の背景とともに、『神曲』『15の版画集』『毛皮を着たヴィーナス』『雅歌』『不死のための10の処方』『イスラエルの12部族』『哲学者たちの錬金術』『シュルレアリスムの思い出』などストーリーも解説。さらにスペインを訪れた際の印象などを交えて話がはずみました。最後のギャラリートークということもあり、熱のこもったトークを展開しました。
お客様の中には、11時のギャラリートークに参加されて14時の回にも再来場された方、佐世保市内はもちろん市外県外からいらっしゃった方、そして、初めてしまびに来られた方やご来場4回目という方も!ほんとうに感謝感謝感謝です。最後には大きな拍手とともに締めくくりとなりました。参加されたみなさま、ありがとうございました。
62日間にわたるダリ展開催期間、ご来場いただきましたみなさまに心より感謝申し上げます。
年末、しまびは12月28日まで開館、年始は1月4日からとなります。来年もみなさまのご来館をしまび職員一同、お待ちしております。
早いもので「ダリ展」の閉幕まで残すところあと4日となってしまいました。
会期中最後の日曜日は安田館長がギャラリートークに臨みました。本日も昨日と同じく11時と14時の2度に分けて実施しました。
本日の参加者は11時で20名、14時にはなんと倍の42名と過去最高の数字を記録しました!ありがとうございます!!
美術が専門の館長は他3名の学芸員とは少々異なり、展示作品の制作背景や、用いられている技法などの言わば中級者向けの内容を含んだ解説ではありますが、来館者の知識欲をかき立ててくれる内容に定評があります(実際に解説中に頷いていた方がたくさんいました)。
そして何といっても館長はダリ展の開幕前にスペインを実際に訪れているので、旅行の体験談を解説に織り交ぜることで、ダリ作品の世界観がとても伝わり易くなっているのです。その館長のスペイン旅行の記録は当館の中2階で紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
次回のギャラリートークはクリスマス・イブの24日(火)。大神学芸員が担当します。
「ダリ展」も残すところあと5日で閉幕、冬至の本日と明日は会期中最後の土日にあたります。そんな閉幕が差し迫る本日、土曜日のギャラリートーク担当は中野学芸員。11時と14時の2度に分けて実施しました。
ギャラリートークでは、奇抜な個性で有名だったダリの人となりや幼少期の逸話、4階に展示されているダンテ著『神曲』のあらすじ、前回7日のギャラリートーク(https://shimabi.com/news/news_10252/)でも紹介されていたダリが不老不死を追い求めていた逸話などを懇切丁寧に解説しました。
参加者からは、「ダリの創造性の広がりに驚いた」「《溶ける時計》以外にも面白い作品にめぐり会えて良かった」「ダリの芸術がより身近に感じられた」「解説のおかげで展覧会を一層楽しめた」といった感想が寄せられました。 参加者の中にはメモをとりながらトークに耳を傾けていた方もいらっしゃいました。
明日12月22日(日)のギャラリートークは安田館長が登場です。11時と14時の2回、行ないます。ぜひご来館ください。
これからだんだんと寒くなってきますので、ご来館の折にはどうぞ暖かい服装でお越しください…!
ダリといえばこれ!みなさんが真っ先に思い浮かべるモチーフとは「やわらかい溶ける時計」ではないでしょうか。この時計について、しまびのエース学芸員・山内はギャラリートークの中でこのように考察しました。
「時間というものは本来、形でとらえられないものであり、我々がよく知っているこの時計というものは時間という形ないものを物質化したものに過ぎない。もともと硬い物資である時計が柔らかくなっている。ダリが死の象徴としてとらえたアリが時計の上にのっているのは、永遠に流れ止まることのないように思える時間にも、終わりという死が訪れることを表現しているのかもしれない。この世に絶対というものは存在しない」
なるほど!さすがしまびのエース学芸員・山内。なかなか深い考察です。今回しまびに展示されている作品の中に、この時計モチーフが複数登場しています。みなさんもぜひ、しまびに足をお運びいただき、ダリが表現しようとした世界観にどっぷり浸かってみてはいかがでしょうか?ダリ展は12月26日が最終日です。お見逃しのないよう、みなさまのご来館を心よりお待ちしております!
本日は土曜日ということもあり、ギャラリートークにも大勢のお客様に足をお運びいただきました。担当は大神学芸員。ダリの出生から始まり、さまざまなエピソードを交えつつその生涯を説明して行きます。特徴の一つでもある「カイゼル髭」に関しては、若き日のダリがいかにイケメンであったかを熱弁。当時の写真を掲げると、女性のお客様からは小さく「おぉ」という声も上がりました。
フロアを参加者とともに巡り、要所要所でキーワードを取り上げながらの解説は分かりやすく、飽きさせません。3階展示室「不死のための10の処方」前では、スマホを活用したホログラフィを投影する小道具も使い、ある種、難解なダリの思想を具現化し説明しました。
作中の「松葉杖」「宇宙象」などダリがモチーフとした対象の話を進めながら、最後には最重要人物ともいえる妻・ガラについてのエピソード。その人物像と恋愛観など、女性視点を交えながら、ダリにとってのミューズであった存在の核心に迫る解説に、お客様も最後まで惹き付けられた様子でした。
学芸員による次回のギャラリートークは明日12月15日(日)11時、14時。その後は21日(土)、22日(日)にも開催します。
「ダリ展」の入場券があれば無料でご参加いただけます。
みなさまのご来場を心よりお待ちしております。
去る11月4日(月・振休)に行われました当館初のフラメンコ・ショーは、超満員御礼のうちに幕を閉じました(https://shimabi.com/news/news_9972/)。これを受けて本日12月7日(土)にアンコール公演を実施しました。舞台は前回と同じく、ダリの絵画がずらりと並ぶ2階展示室、出演者はフラメンコスタジオ「ケレンシア」の皆さまです。
わずか30分の短い間でしたが、踊り手11名の皆さんから伝わってくる熱気がとにかくすごかったです…!舞台に立つ踊り手の皆さんの力強い足さばきと優雅な手の動きに見とれるばかり。
特に印象に残ったのはパルマ(手拍子)でした。時に優しく、時に力強く手のひらを打ち続ける音の強弱がフラメンコの有する特有の情熱と踊り手の感情を表現しているのだと、素人の目にもひしひしと伝わるものがありました。
絵画のみならず音楽から異文化を理解することは良いことですね。
生涯にかけて奇想天外な作品を生み出し、数々の奇抜なパフォーマンスで人々を驚かせてきたダリ。そのようなダリがいかにしてつくられていったか。その秘密が本日の中野学芸員のギャラリートークの中で語られました。
死なないため、永遠に存在するためにダリが考えだした原理や理論を版画化した《不死のための10の処方》という奇抜な作品は、ダリの独特の感性が顕著に表現された作品の一つだといえます。中野学芸員の口から語られるダリの深い考えにお客様たちも納得の表情をされていました。
次に中野学芸員が登場するギャラリートークは12月21日(土) ダリの秘密を知りたい方はぜひ次のギャラリートークの機会をお見逃しなく!