去る11月4日(月・振休)に行われました当館初のフラメンコ・ショーは、超満員御礼のうちに幕を閉じました(https://shimabi.com/news/news_9972/)。これを受けて本日12月7日(土)にアンコール公演を実施しました。舞台は前回と同じく、ダリの絵画がずらりと並ぶ2階展示室、出演者はフラメンコスタジオ「ケレンシア」の皆さまです。
わずか30分の短い間でしたが、踊り手11名の皆さんから伝わってくる熱気がとにかくすごかったです…!舞台に立つ踊り手の皆さんの力強い足さばきと優雅な手の動きに見とれるばかり。
特に印象に残ったのはパルマ(手拍子)でした。時に優しく、時に力強く手のひらを打ち続ける音の強弱がフラメンコの有する特有の情熱と踊り手の感情を表現しているのだと、素人の目にもひしひしと伝わるものがありました。
絵画のみならず音楽から異文化を理解することは良いことですね。
生涯にかけて奇想天外な作品を生み出し、数々の奇抜なパフォーマンスで人々を驚かせてきたダリ。そのようなダリがいかにしてつくられていったか。その秘密が本日の中野学芸員のギャラリートークの中で語られました。
死なないため、永遠に存在するためにダリが考えだした原理や理論を版画化した《不死のための10の処方》という奇抜な作品は、ダリの独特の感性が顕著に表現された作品の一つだといえます。中野学芸員の口から語られるダリの深い考えにお客様たちも納得の表情をされていました。
次に中野学芸員が登場するギャラリートークは12月21日(土) ダリの秘密を知りたい方はぜひ次のギャラリートークの機会をお見逃しなく!
「誰ですか?ダリですか?」ですっかりお馴染みとなった安田館長。12月1日(日)、11時からのギャラリートークではダリについて語りまくりました。
4階では、本展開催の経緯、版画の技法、大航海時代からみるスペインの印象、ダリの生い立ちから始まり、次に『神曲』のあらすじとダリ作品の特徴、地獄や天国の構造、コペルニクスの地動説とキリスト教まで。
3階にくだり、ダリ作品のシンボル、リスペクトされた画家たち、立体作品、SMの話、ソロモンの雅歌のエロスの話、そしてイスラエル12支族と離散した10支族について。
最後の2階では、『哲学者の錬金術』の出品エピソードや羊皮紙の話、妻ガラとダリの関係やダリの身体について、そして象徴的モティーフについてを解説しました。
1時間10分にわたり、たくさんのお客様にご参加いただきました。当日のアンケートでもお褒めの言葉をちょうだいしています(抜粋)。
「ダリ展、本物?と思っていましたが、館長から本物ですと聞いてすごい事だな、サセボで観られるとは。館長はじめ皆様ありがとうございます」(佐世保市、70代女性)
「学芸員の方のご説明がわかりやすく、今まで観たダリ展の中ではとても楽しく観ることができました。ありがとうございました」(横浜市、80代女性)
「たまたま来た時間がギャラリートークの始まる時間であったことは幸運でした。それにしてもダリの作品は、いくら見ても飽きることのない魅力がありますね。市内で見ることができてありがたい」(佐世保市、40代女性)
「ダリ展、良かったです。解説もわかりやすかったと思います」(平戸市、50代女性)
たいへんご好評をいただいておりますので、ギャラリートークは土日の14時だけでなく、11時の回も追加しております。次は12月7日(日)11時、しまびの森本レオ、中野学芸員の担当です。お楽しみに!
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12月1日(日)14時からは、松永秋子さんとSeraphim(セラヒム)のみなさまによるオルゴール・コンサートを行ないました。
松永さんは佐世保で唯一、ハンドリングW-faceオルゴールを持っていらっしゃる方です。
ハンドリングW-faceオルゴールとは、樹齢200年の宮崎県産おび杉を使ったオルゴールです。
開演前から会場は、立ち見ができるほどの満席となり、今か今かとオルゴールの音色を待ちわびるお客様の様子が伝わってきました。
今回、松永さんは、ダリやスペインとオルゴールをどのようにして繋げられるかと考え、曲目を選定したそうです。熊本から来られたSeraphim(セラヒム)のみなさまとともに、ダリ作品に囲まれながら、愛のロマンス、亡き王女のためのパヴァーヌ、幸せなら手をたたこう、G線上のアリア、リベルタンゴ、くるみ割り人形、聖歌メドレーをオルゴールの演奏でお楽しみいただきました。
澄んだ音色にうとうとされる方、涙を浮かべる方もいらっしゃって、心も澄みわたる癒しの1時間でした。終了後、オルゴールの仕組みの説明や体験もあり、賑やかなひとときとなりました。
お客様、松永秋子さんはじめ、Seraphim(セラヒム)のみなさま、ありがとうございました。
次のイベントは、12月7日(土)11時からのギャラリートークです。中野学芸員が担当です。「ダリ展」の入場券があれば参加は無料です。4階展示室から2階展示室まで下りながら作品解説を行ないます。
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11月17日(日)15時30分からダリ展関連イベント「音浴博物館プレゼンツレコード・コンサート」を行ないました。
司会進行は、音浴博物館の長田雅英キュレーターと、しまび中野学芸員です。開始に備える二人の顔にはカイゼル髭!! 準備万端です。
1曲目アンドレ・セコビアによる「アルハンブラの思い出」にはじまり、パコ・デ・ルシア「オレ!」、ジャック・フェヴェリェ「太った木の人形のスケッチとからかい」と長田学芸員が選曲したスペインにちなむ楽曲が続きます。
途中、シュルレアリスムのイメージから連想されたピンク・フロイドを3曲はさみ、全8曲。舞曲、フラメンコ、プログレッシブ・ロックと幅広いジャンルにわたる楽曲で、アナログレコードによるダリの世界が繰り広げられました。
ご来場いただいたお客様、長田キュレーターありがとうございました。
次回のイベントは、11月30日(土)11時、14時と12月1日(日)11時からしまび学芸員によるギャラリートーク、12月1日(日)14時には、樹齢200年の宮崎県産おび杉で作られた「ハンドリングW-faceオルゴール・コンサート」を予定しております。ぜひともみなさまのご来館をお待ちしております!
いずれも、「ダリ展」会場内で行ないますので入場券が必要です。
長崎県美術館の稲葉友汰学芸員による「プレミアム・ギャラリートーク」を開催しました。稲葉学芸員初来館ということで、「生誕120周年記念 ダリ展―版画と立体でたどるシュルレアリスムー」の会場には、大勢のお客様が集まりました。久しぶりのギャラリートークだと言われていた稲葉学芸員でしたが、よく通る声で約1時間にわたり作品を次々と解説。
冒頭、「版画マニアでして、版画が大好きなんです!」と語り、ダリの版画の魅力や技法について説明してくださいました。4階のショーケースに版画のシート24枚が展示していることに関して、ダリの多色刷りにかける熱い思いについて触れ、木口木版やドライポイント、エングレーヴィングの違いについてもお話されました。
4階では、ダンテの『神曲』の挿画を制作したエピソードからわかるダリの人となりや、作品の特徴についての解説。3階の『15の版画集』では、作品に登場するサイ、象といった動物、やわらかい時計、ヴィーナスから飛びでる引き出しや科学に興味を抱いて制作した作品の意味について、わかりやすく説明されました。また、スペイン史からみる美術作品についても解説してくださいました。最後に、2階では、『哲学者の錬金術』の支持体が羊皮紙であるお話から日本の昔話を描いた作品の内容までお話いただきました。
熱心なお客様ばかりで、ご質問も飛びだし、「作品も解説もよかった」「また来るね〜」「どんなして集めたの?しまびってすごいね!」などお褒めの言葉をちょうだいしました。
スペイン美術のご専門ということで、豊富な知識とスペインでの実体験から溢れでてくる言葉から“ダリの気配”を感じるギャラリートークでした。ご来場いただいたお客様、稲葉学芸員、ありがとうございました。
今後のギャラリートークは、
11月30日(土)11:00〜、14:00〜大神学芸員、12月1日(日)11:00〜安田館長、12月7日(土)11:00〜、14:00〜山内学芸員、12月8日(日)11:00〜、14:00〜中野学芸員
です。
※12月1日(日)14:00〜は「オルゴール・コンサート」のためギャラリートークはございません。#しまび #佐世保市博物館島瀬美術センター #佐世保市 #ダリ展 #シュルレアリスム #生誕120周年記念ダリ展 #わからないだから惹かれる #誰だダリだ
「わかりやすい説明ありがとう」「話を聴くのと聴かないのとでは違うね」「わからなかったダリのことが少しわかった」などのお声をちょうだいし、大好評いただいているギャラリートークを追加することにいたしました。これまでは土日の14:00のみでしたが、11:00の回を追加します。
さっそく、本日11月23日(土)は、11:00からと14:00から2回にわたり、中野学芸員による「ダリ展」ギャラリートークを開催しました。中野は本展の担当学芸員です。係長として事務業務に追われ、学芸業務を行なう時間がなかなかとれなかったため、これまでのギャラリートークは他の学芸員がフォローし、ようやくデビューしました。彼の魅力は、物腰柔らかな語り口!?職員の間では、“しまびの森本レオ”と呼ばれています。4階のダンテ『神曲』から2階の“蟻”のエピソードまで、約1時間にわたり、表情をほぼ変えず淡々と作品解説。学芸員によりそれぞれ4人の個性がありますので、ぜひ再来館、再参加よろしくお願いします。
ギャラリートークに市外県外のお客様も増えてきました。今日は福岡からのお客様もいらっしゃっていました。佐世保を満喫してくださいね!また、仲睦まじいご夫妻やおばあちゃんとお孫さん風のお客様、ベビーカーの赤ちゃんとお子様連れの若いお母様などなど、たくさんのお客様にご来場いただいています。ほんとうにありがとうございます!
明日11月24日(日)は11:00から当館学芸員、14:00から長崎県美術館から稲葉友汰学芸員の登場です。プラド美術館での調査から帰国したばかりの稲葉学芸員のプレミアム・ギャラリートークをお楽しみください。約1時間ほどの作品解説です。「ダリ展」入場券が必要となります。
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みなさん!当館のダリ展はもう観ましたか?まだ観ていない方にダリ展の中身を少しだけ公開!
11月22日(金)16時10分からKTNテレビ長崎「マルっと!」で生中継がありました。中継にはKTNテレビ長崎の松崎リポーターと当館の安田館長がテレビをご覧のみなさまにダリ展の魅力をお伝えしました。
ダリ展の関連イベントとして、11月23日(土)14時に本展担当の中野学芸員によるギャラリートーク、11月24日(日)14時に長崎県美術館の稲葉友汰学芸員によるプレミアム・ギャラリートーク、12月1日(日)14時に松永秋子さん、Seraphim(セラヒム)による宮崎のおび杉でできたW-faceオルゴール・コンサートを予定しております。みなさま、ぜひご参加くださいませ。ダリ展の入場券が必要です。
11月9日(土)14時から大神学芸員によるギャラリートークを行ないました。大神学芸員は準備しておいた資料をもって解説をしました。参加されたお客様はダリの作品やシュルレアリスムについて真剣になお気持ちで耳をかたむけられ、ギャラリートークが終わったあとに再び作品を見ておられました。
次回のギャラリートークは11月16日(土)14時から安田館長が解説します。ぜひお楽しみください。
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11月4日(月・振休)は、2階展示室で円能寺朋子氏のほか7名によるフラメンコ・ショーが行なわれました。しまび初のフラメンコ・ショーです。しかも、展示室の中。本物のダリの作品を背景に、スペインを彷彿とさせる情熱の舞いが見れるのです!!!珍しいフラメンコを一目見ようと大勢のお客様がおいでになり、開始15分前には全ての席が埋まり、立ち見がでるほどになりました。フラメンコはスペインのアンダルシア地方で生まれたダンスです。2010年に、ユネスコによって無形文化遺産として登録されています。
当館館長によるご挨拶のあと、今回の出演者である円能寺氏をはじめみなさまによるフラメンコ・ショーが始まりました。ギターの堀氏が演奏し、カンテの粕谷氏が歌いだし、そして椅子から立ち上がったダンサーが、まるで歌につられるように踊りだします。出演者のみなさまによる華麗な舞いに、お客様は釘付けになっていました。
途中からは、「パルマ」と呼ばれるフラメンコの独特な手拍子を粕谷氏の掛け声でお客様全員と出演者で練習し、一緒になって盛り上げます。本場スペインでは、お客様の手拍子で混乱するので出演者が行なうパルマも、しまびでは、会場が一つになり、感動的な場面となりました。
最後には、大きな拍手が巻き起こり約1時間にわたるショーは終了。出演者のみなさま、ご来場のお客様、ありがとうございました。
●出演者
円能寺朋子(バイレ)、堀健(ギター)、粕谷英利苗(カンテ)、松阪恵美氏(ダンサー)、須藤えりか氏(ダンサー)、大浦睦美(ダンサー)、藤田敦子(ダンサー)、飛び入り参加者のみなさま
●演目
1.ガロティン(全員)
2.ソレア(藤田敦子 大浦睦美)
3.タンゴ・デ・マラガ(円能寺朋子)
4.マイ・ウェイ(ギター堀健 カンテ粕谷英利苗)
5.セビジャーナス(全員)
6.ブレリア(全員)