ながさきピース文化祭2025特別展として 10月31日(金)より開催してまいりました “西果てのワルツ”「させぼピース展―海からたどる、時の旅」は、11月30日(日)をもちまして閉幕いたしました。
本展は、収蔵品を中心に、国立長崎原爆死没者追悼平和祈念資料館、長崎原爆資料館、松浦史料博物館、ナガサキピースミュージアム、宇都宮美術館、戦没画学生慰霊美術館 無言館、白井晟一建築研究所、沖縄県立博物館・美術館、東北大学、壱岐市教育委員会、九州労働金庫ほか、多くの機関にご協力いただきました。さらに、ディヴィット氏、フィリップ氏、宮原氏をはじめとする個人蔵の貴重な作品も加わり、たいへん充実した内容となりました。
また、佐世保市観光課との関連展示「戸村裕行 水中写真展 群青の追憶 海底に眠る大東亜戦争の戦争遺産を追う」では、十八親和アートギャラリーと連携した企画も行いました。
本展では、旧石器時代、縄文時代から、現代アーティストYottaの《穀(たなつ)》やサウンド・クロニクル・アワードの音の作品まで、海をとおして紡がれてきた佐世保や長崎の歴史をご紹介しました。戦後80年の節目の年に、あらためて“平和”について考えるひとときとなっていれば幸いです。
会期中には、さまざまなイベントも実施しました。
ワークショップでは「縄文人になろう!」「オリジナルの勾玉をつくろう!」「せんそうほうきをつくろう!」「ピースキャノンをつくろう!」の4事業を開催。コーヒーステーション牛島、大庄水産佐世保店のみなさまからは「縄文人になろう!」の材料をご提供いただきました。
ミュージアム・コンサートとして「山下洋輔&戸松美貴博 肉態縄文JAZZ祭り with 縄文愛郷LABO」「音浴博物館によるレコード・コンサート」の2事業を行いました。
さらに、トークイベント「縄文から現代へ―防災危機管理から平和を考える」「平和を守るために~我が国を取り巻く安全保障と防衛省の取り組みについて~」、パフォーマンス「Yotta《穀(たなつ)》ポン菓子イベント」、ツアー企画「建築家 白井晟一をめぐる、時の旅」、そして、戸村裕行氏および館長 安田によるギャラリートークも行い、多くのみなさまにご参加いただきました。中には、二度三度とご来場いただいたリピーターのお客様もいらっしゃいました。
cafe Jilbe では、縄文時代にちなみ、“どんぐりクッキー”も登場しました。
本展の開催にあたり、ご協力くださいましたすべての皆さまに心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
なお、特別展としては31日間と短い会期であったため、「見逃してしまった!」というみなさまに向けて、5階展示室にて「させぼピース展」振りかえり企画を実施します。出品作品の一部を再展示し、佐世保の歴史、文化の魅力をあらためてご覧いただける内容となっております。
学習コーナー、ストリートピアノも再開いたします。
今後とも、佐世保市民の文化を育み、みんなが集うミュージアム “しまび” をどうぞよろしくお願いいたします。
写真は、最後のギャラリートークの様子です。





11月29日(日)11時より、水中写真家 戸村裕行(とむら ひろゆき)氏をお迎えし、ギャラリートークを開催しました。
戸村氏は、中部太平洋 マーシャル諸島北西部に位置するビキニ環礁を訪れ、海中に沈む艦船や航空機、潜水艦といった“戦争の遺産”を撮影してこられました。トークの冒頭では、ビキニ環礁が1946年から1958年にかけてアメリカ合衆国の核実験場として使用され、多くの艦船が標的艦となった歴史について解説してくださいました。
標的艦の中には、世界七大戦艦(ビッグ7)の一つである「長門」や佐世保海軍工廠で建造された軽巡洋艦「酒匂(さかわ)」も含まれていました。戸村氏は、これらの艦艇を撮影した際のエピソードや潜水時の苦労、ビキニ環礁の海の姿など、写真の背景にあるストーリーを丁寧に紹介してくださいました。
さらに、海中に眠る標的艦の保存や引き揚げをめぐる今後の課題についても触れ、参加者は深く学び、考えるひとときを過ごしました。
ご参加いただいた皆さま、戸村さん、誠にありがとうございました!
最終日の明日11月30日(日)もご来館されています。直接、お話できるチャンスがあるかと思いますので、ぜひご来館ください。







本日11月25日(月・祝)14時より、安田館長によるギャラリートークを開催いたしました。
館長は、佐世保の古代から昭和に至るまで、多彩な資料について約1時間にわたり解説。今日のトークでは、壱岐市教育委員会より借用したマンモスの骨を取りあげ、氷河期の旧石器時代には日本列島が大陸とほぼ地続きで、大型動物が生息していたことを紹介。また、松浦史料博物館所蔵《伊能図》に描かれた佐世保周辺の様子、宇都宮美術館より借用したジョルジュ・ビゴーによる《釣りの勝負》《長崎事件》《社交界に出入りする紳士淑女》などの風刺画についても丁寧に解説しました。
さらに、アメリカ人コレクター・デイヴィット氏より借用した佐世保海兵団の帽子や海軍購買所のお弁当箱、長野県・無言館所蔵の2点の油彩画が佐世保海兵団に所属していた戦没画学生によるものであること、そして、九州労働金庫所蔵の吉田輝彦《8.9》、白井晟一建築研究所所蔵《原爆堂スケッチ》、長崎原爆資料館所蔵の被爆資料、国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館の被爆体験映像などについても紹介しました。
今回は特別に、参加者限定で、展示ケースの鍵を開け、『教育勅語絵解』や『大東亜戦史レコード』の資料を間近でご覧いただく貴重な機会を設けました。ご参加の皆さまにとって、忘れがたい体験となったことと思います。
安田館長によるギャラリートークは、11月29日(土)14時、11月30日(日)11時の残り2回となりました。
「させぼピース展-海からたどる、時の旅」は 11月30日(日)まで、あと6日 で閉幕となります。
皆さまのご来館を心よりお待ちしております。






11月22日(土)14時から、音浴博物館レコード・コンサート「オールタイムニッポン」を開催しました♪
ラジオ番組をイメージして、音浴博物館の中村館長と、しまび館長の安田がパーソナリティを担当。
リスナーからのリクエスト曲を紹介しながら、「ラジオネーム○○さんからのリクエストは…」といった形で番組さながらに進行しました。
中村館長によるレコード紹介では、ショーケースから、東郷平八郎の肉声を収めた「連合艦隊解散式訓示」や「大東亜戦史」など貴重な音源を披露。戦争と平和を考える音源から、昭和の懐かしい音楽シーンまで、幅広く楽しんでいただきました

11月24日(月・祝)は、14:00から約1時間ほどギャラリートーク行います。こちらもぜひお楽しみください

「させぼピース展―海からたどる、時の旅」は11月30日(日)までの開催です。あと7日となりましたのでお早目にご来館ください。みなさまのお越しをお待ちしてます。
11月15日(土)14時から2階展示室でワークショップ「オリジナルの勾玉をつくろう!」を行ないました。
勾玉は日本の古代の装身具で、主に装飾品や魔除け、祭祀の道具、権力や地位の象徴として使われました。 参加された11名のみなさまは安田館長から作り方を聞いて熱心に制作されていました。子どもから大人までたくさんの方が参加され、みなさん出来上がった勾玉を作ったときは達成感で会場がにぎわっていました。参加されたみなさま、ありがとうございました。







11月16日(土)14時に佐世保市博物館島瀬美術センター安田館長によるギャラリートークが行われました。安田館長は5階から来館者に作品解説をなさいました。今回の展示は、佐世保の旧石器時代から現代に至るまでの展示で、縄文時代には土器に模様をつけることができるぐらい心の余裕があり、多少、諍いがあったものの10,000年以上続いたことから比較的、平和な時代だと考えられる、旧石器時代、南方系の特徴を示すとも言われている港川人などが発見された、沖縄には日本列島の集団に特徴的な遺伝系統が比較的高頻度で見られる、佐世保には明治は寒村だったが、政府が勅令として公布した佐世保に鎮守府ができて近代化を遂げていったとさまざまな解説がありました。次回のギャラリートークは11月23日(日)14:00からを予定しております。









11月8日(土)14:00から1時間にわたり、「させぼピース展」関連イベント、防衛省九州防衛局杉田室長によるトークイベント「平和を守るために〜我が国を取り巻く安全保障環境と防衛省の取り組みについて〜」を行いました。
佐世保に関わる歴史を織りまぜつつ、杉田室長からは平和を守るための防衛省の取り組みについてわかりやすくお話いただきました。会場から質問をいただくなど、熱心に聴いていただきました。九州防衛局のみなさま、お集まりいただいた参加者のみなさま、ありがとうございました。
佐世保市博物館島瀬美術センターで行なっている「させぼピース展ー海からたどる、時の旅」の一環として、日本遺産マンス特別展「戸村裕行 水中写真展 群青の追憶 海底に眠る大東亜戦争の戦争遺産を追う」をしまび中2階と十八親和アートギャラリーで開催中です。
これまで、靖国神社遊就館や呉市の大和ミュージアムなどで開催されたことはありますが、佐世保市では初となります。
佐世保の多層的な歴史を踏まえ、お一人おひとりが「平和」とは何かを改めて考える“時の旅”の一助となれば幸いです。
次のイベントは明日11月9日(日)11:02から「被爆体験記 朗読会」、14:00からはワークショップ「ピースキャノンをつくろう!」を開催します。みなさまのお越しをお待ちしています。

佐世保市博物館島瀬美術センター、十八親和アートギャラリー

開催中〜11月30日(日)10:00〜18:00休館日なし

観覧無料