


























現在、しまびにて「発掘された日本列島2025展」が好評開催中ですが、そのさなか、学芸員は朝から三川内焼美術館へ向かい、年に一度の展示替え作業を行いました。
展示替えは、前日までに三川内焼美術館で展示中の作品を撤去、梱包し、運送するところから始まります。そして本日は、当館の収蔵庫から新たに選定した三川内焼作品を運び入れ、開梱、状態確認(コンディション・チェック)を経て展示を行いました。
この一連の作業には、日本通運の美術品輸送専門スタッフのご協力をいただいています。日本通運には、「美術品梱包輸送技能取得士」の資格を有するエキスパートが在籍しており、繊細で貴重な作品を安全に取り扱う高度な専門性を備えています。まさに、“触れてはならないものに触れる”ことを許された専門家と言えるでしょう。
こうした展示替え業務も、しまび学芸員の重要な役割のひとつです。三川内焼美術館での展示は、当館との連携のもとで行われており、日々の美術館活動は館外にも広がっています。ぜひ多くの方に、そうしたしまびの文化活動の一端をご理解いただければ幸いです。
また、三川内焼美術館のある「三川内焼伝統産業会館」は、隣接する「うつわ歴史館」との機能集約を目的とした複合化改修事業に入る予定です。現在の展示をご覧いただけるのは、今だけの貴重な機会となりますので、ぜひお早めにご来館ください。
杉でできた火きり板のくぼみに、火きり棒を垂直に立て、両手でぐるぐると回しこすります。しばらくすると、摩擦熱で木くずが黒く焦げ、火種に!それを火口に移して、そっと息を吹きかけると……ついに、炎があがりました🔥✨
33℃の炎天下、参加者はなんと40人!
縄文人の知恵と根気を、全身で感じた貴重な体験となりました。
現在、しまび5階で開催中の「発掘された日本列島2025展」では、重要文化財「豆粒文土器」も展示中!
器面に豆粒のような突起がぽつぽつ。「これをつけてみたら面白いかも?」という縄文人の遊び心が感じられます😊
📅「豆粒文土器」の展示は 7月27日(日)まで
🔥「火おこし体験」も同じく 7月27日(日)まで、開催中
夏の思い出づくりに、ぜひお早めにご来館ください
🎊佐世保初開催!
「発掘された日本列島2025展」ついに開幕❣️
「せんぷくまる」が見守るなか、昨日、開幕式を行いました✨
主催の文化庁、佐世保市によるご挨拶のあと、佐世保市議会からご祝辞をいただき、関係者紹介、テープカットと続きました。司会は当館の安田館長が務めました。
続く内覧会では、文化庁の大澤正吾調査官が展示の見どころを丁寧に解説。多くの来場者が熱心に耳を傾けていました👀佐世保市教育委員会文化財課の主担当、栁田学芸員は、たくさんの取材を受けていました。
国指定特別史跡「福井洞窟」をはじめ、全国の貴重な出土品が佐世保に集結しています!旧石器時代、縄文時代の日本の原点に触れてみませんか?
🗓 会期
7月12日(土)~8月24日(日)
※5階と4階展示室は 7月27日(日)まで
🕙 時間
10:00~18:00(入館は17:30まで)
🎟 観覧料
一般600円/中学生以下・障がい者の方は無料
📍 会場
佐世保市博物館島瀬美術センター(佐世保市島瀬町6番22号)
石器づくり等の体験ができるワークショップです。
7月12日(土)、13日(日)13:00~16:00
定員:各日20名
料金:無料(列島展の入場券が必要)
7月22日(火)~27日(日)10:30~14:30
定員:なし(自由参加)
料金:無料(列島展の入場券が必要)
※いずれも会場は 4階展示室、平日には島瀬公園でも開催します。
東京大学総合研究博物館 教授海部陽介(かいふ ようすけ)氏による記念講演です。
7月27日(日)10:30〜12:00
会場:4階展示室
定員:50名(当日先着順)
料金:無料(列島展の入場券が必要)
「第56回長崎県美術協会展」は、いよいよ明日6月29日(日)16時で閉幕します。
昭和45年にスタートした本展も、今回で第56回を迎えました。この長い歴史を振り返ると、長崎県内の文化振興に対する協会の皆さまのご尽力のほどがうかがえます。
展覧会では、日本画・洋画・彫刻・工芸・書・写真・デザインの7部門にわたり、合計459点もの作品が出展されています。佐世保会場では、県北地域の会員による作品を中心に展示されており、一つひとつが個性豊かな力作ばかりです。
戦後80年という節目の年にふさわしく、涙を浮かべた鳩をモチーフにした作品や、折り鶴を折るおばあさんを描いた作品など、“平和”をテーマにした作品も印象的でした。
初日の6月25日(水)に開催された開場式から、あっという間の5日間。まだご覧になっていない方は、ぜひこの機会に足をお運びください。入場無料です。
#しまび #佐世保市博物館島瀬美術センター #佐世保市 #長崎県美術協会展 #artwave
昨日、6月21日(土)、ミュージアム・コンサート「ヴィオラでホットタイム」を開催しました。
本イベントは、「田尻杜門 版画展-名もなき犬達-」の関連企画として行われた、アニマルライブ応援チャリティーコンサートです。
田尻さんは北九州市在住で、会期中は毎日、電車で「しまび」に通い、お客様に、丁寧に作品の解説をしてくださいました。展覧会をなぜ「しまび」で開こうと思われたのか伺ったところ、「佐賀の方から『展覧会をするなら、しまびがいい!』と勧められたんです」と笑顔でお話くださいました。ホテルに泊まるよりも楽で、電車の旅も楽しんでおられる様子。作品への熱意と行動力に、感謝の気持ちでいっぱいです。
展覧会を開催したいと強く思われた理由は、「殺処分される犬たちの現状を多くの人に知ってもらいたい」という願いからでした。
実際、長崎県は犬の殺処分数で全国2位(2023年環境省データ)にあたり、年間249頭が命を落としています。
展示室には、ブル・テリアなどの犬を描いたモノクロ版画がずらりと並びます。田尻さんは、あばら骨が浮き出るほどやせ細ったブル・テリアを見かけ、保護したことがきっかけでこの活動を始められたそうです。子犬の頃は可愛がられていても、大きくなると飼えなくなり、捨てられてしまうケースも多いといいます。そんな現状を受け止め、彼は、犬たちのさまざまな表情を版画で表現し、「殺処分ゼロ」を目指して活動を続けています。
今回のミュージアム・コンサートでは、特定非営利活動法人アニマルライブ代表の岩﨑ひろみさんが登場。演奏は、響ホール室内合奏団の今村順子さん(ヴィオラ)と伊勢谷佳良子さん(ピアノ)によるデュオで、「埴生の宿」など“命”をテーマにした楽曲が披露されました。コンサート終了後は、チャリティーグッズがテーブルに並べられ、多くのお客様が募金箱に気持ちを寄せてくださいました。
ペットは古くから人間にとって大切な存在です。人間の都合で尊い命が失われないように、最期まで責任を持って飼うという意識が、より広がっていくことを願っています。
神奈川県鎌倉市在住、元DEENドラマー・宇津本直紀さんが運営する音楽会社に所属する古賀さん。年間100本以上のライブをこなす「静かに燃える男」が、佐世保への想いをアコースティックギターに乗せ、熱く、やさしく歌いあげました。
涙を誘う「ばぁちゃんの子守唄」、郷土愛にあふれた「九十九島の夕景 旅立ち〜佐世保〜」など、心に響く全10曲。会場は、あたたかい感動の空気に包まれました。