
火おこし、やってみました

令和7年7月23日(水)、しまびで「火おこし体験」に挑戦しました!
杉でできた火きり板のくぼみに、火きり棒を垂直に立て、両手でぐるぐると回しこすります。しばらくすると、摩擦熱で木くずが黒く焦げ、火種に!それを火口に移して、そっと息を吹きかけると……ついに、炎があがりました🔥✨
33℃の炎天下、参加者はなんと40人!
縄文人の知恵と根気を、全身で感じた貴重な体験となりました。
今の私たちは、スイッチひとつで火を使えますが、人の手で初めて火を起こした人って、本当に天才ですよね。雷や火山の火から着想を得たのかもしれませんが、火を操れるようになったことで、人類の暮らしも文化も大きく変わりました。
煮炊きができる。暖がとれる。獣を追い払い、闇を照らせる。
そして火を絶やさぬよう守ることで、火は共同体の象徴となり、祭りや儀式にも欠かせない存在に。
そんな「火」の存在が、やがて土器を焼く文化へ、漆文化へ、そして“縄文の芸術”へとつながっていきます。
🏺重要文化財「豆粒文土器」も展示中!
現在、しまび5階で開催中の「発掘された日本列島2025展」では、重要文化財「豆粒文土器」も展示中!
器面に豆粒のような突起がぽつぽつ。「これをつけてみたら面白いかも?」という縄文人の遊び心が感じられます😊
📅「豆粒文土器」の展示は 7月27日(日)まで
🔥「火おこし体験」も同じく 7月27日(日)まで、開催中
夏の思い出づくりに、ぜひお早めにご来館ください
🎊佐世保初開催!
「発掘された日本列島2025展」ついに開幕❣️
「せんぷくまる」が見守るなか、昨日、開幕式を行いました✨
主催の文化庁、佐世保市によるご挨拶のあと、佐世保市議会からご祝辞をいただき、関係者紹介、テープカットと続きました。司会は当館の安田館長が務めました。
続く内覧会では、文化庁の大澤正吾調査官が展示の見どころを丁寧に解説。多くの来場者が熱心に耳を傾けていました👀佐世保市教育委員会文化財課の主担当、栁田学芸員は、たくさんの取材を受けていました。
国指定特別史跡「福井洞窟」をはじめ、全国の貴重な出土品が佐世保に集結しています!旧石器時代、縄文時代の日本の原点に触れてみませんか?
🗓 会期
7月12日(土)~8月24日(日)
※5階と4階展示室は 7月27日(日)まで
🕙 時間
10:00~18:00(入館は17:30まで)
🎟 観覧料
一般600円/中学生以下・障がい者の方は無料
📍 会場
佐世保市博物館島瀬美術センター(佐世保市島瀬町6番22号)
🛠 イベント情報
🔸 古代技術体験「これでみんなも縄文人!」
石器づくり等の体験ができるワークショップです。
🎤 記念講演会
東京大学総合研究博物館 教授海部陽介(かいふ ようすけ)氏による記念講演です。
7月27日(日)10:30〜12:00
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会場:4階展示室
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定員:50名(当日先着順)
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料金:無料(列島展の入場券が必要)


昨日、6月21日(土)、ミュージアム・コンサート「ヴィオラでホットタイム」を開催しました。
本イベントは、「田尻杜門 版画展-名もなき犬達-」の関連企画として行われた、アニマルライブ応援チャリティーコンサートです。
田尻さんは北九州市在住で、会期中は毎日、電車で「しまび」に通い、お客様に、丁寧に作品の解説をしてくださいました。展覧会をなぜ「しまび」で開こうと思われたのか伺ったところ、「佐賀の方から『展覧会をするなら、しまびがいい!』と勧められたんです」と笑顔でお話くださいました。ホテルに泊まるよりも楽で、電車の旅も楽しんでおられる様子。作品への熱意と行動力に、感謝の気持ちでいっぱいです。
展覧会を開催したいと強く思われた理由は、「殺処分される犬たちの現状を多くの人に知ってもらいたい」という願いからでした。
実際、長崎県は犬の殺処分数で全国2位(2023年環境省データ)にあたり、年間249頭が命を落としています。
展示室には、ブル・テリアなどの犬を描いたモノクロ版画がずらりと並びます。田尻さんは、あばら骨が浮き出るほどやせ細ったブル・テリアを見かけ、保護したことがきっかけでこの活動を始められたそうです。子犬の頃は可愛がられていても、大きくなると飼えなくなり、捨てられてしまうケースも多いといいます。そんな現状を受け止め、彼は、犬たちのさまざまな表情を版画で表現し、「殺処分ゼロ」を目指して活動を続けています。
今回のミュージアム・コンサートでは、特定非営利活動法人アニマルライブ代表の岩﨑ひろみさんが登場。演奏は、響ホール室内合奏団の今村順子さん(ヴィオラ)と伊勢谷佳良子さん(ピアノ)によるデュオで、「埴生の宿」など“命”をテーマにした楽曲が披露されました。コンサート終了後は、チャリティーグッズがテーブルに並べられ、多くのお客様が募金箱に気持ちを寄せてくださいました。
ペットは古くから人間にとって大切な存在です。人間の都合で尊い命が失われないように、最期まで責任を持って飼うという意識が、より広がっていくことを願っています。






米海軍佐世保基地の中高生が、学校の授業で制作した作品を紹介しています。今日はミュージアム・コンサートも開催されました。
今年の展覧会の見どころは、東京で開催された「創造的表現の祭典」に出品された作品を展示していることです。
アメリカでは、個性を尊重する教育が重視され、自由な表現を奨励するため、子どもたちの作品は、独創的な色づかいや大胆な構図が印象的です。自然景観的に、アメリカの乾いた大地や広い空、強い日差しといった環境が影響し、より強い色が印象に残りやすいのかも知れません。
いずれにせよ、子どもたちの作品から、歴史や文化、環境が異なるアメリカをぜひ感じてみてください!
「E.J.King中学高校ART SHOW」は明後日5月10日(土)17:00までです。
本日4月27日(日)14時より、約1時間にわたり、「上野裕介 ギターコンサート〜中島博製作ギターを弾く〜」を盛況のうちに開催いたしました。
上野裕介氏による卓越した演奏に加え、中島博氏製作の第1号から第4号までのギターについての詳細な解説と、それぞれの楽器の音色を比較する弾き比べが行われました。
情景が目に浮かぶ演奏とともに、クラシックギターにまつわる貴重なエピソードも紹介され、ご来場のみなさまには、深い感動と温かい笑顔とともに、中島氏の製作技術の粋を存分にご堪能いただきました。
ご来場賜りましたみなさまに、心より御礼申し上げます。
本日の演奏曲(曲名/作曲者)
1.いい日旅立ち/谷村新司
2.ああ上野駅/新井栄一
3.津軽海峡・冬景色/三木たかし
4.南へ帰る/A.ピアソラ 5.オブリヴィオン(忘却)/A.ピアソラ
5.禁じられた遊び/A.ルビーラ
6.夢(マズルカ)/F.タレガ
7.ラグリマ(涙)/F.タレガ
8.アデリータ(マズルカ)/F.タレガ
9.アルハンブラの想い出/f.タレガ
10.ホーム/A.ヨーク
アンコール/タンゴ・アン・スカイ/R.ディアンス
以上アンコール含め11曲
なお、このミュージアム・コンサートは、1階フリースペースで開催中の「夢に向かっての物づくり展」の関連事業でした。本展は、中島博氏が仕事を続けながら物づくりに夢をもち、9年の歳月をかけて作ったクラシックギター、トランジスタ、AMラジオ、FMラジオ、真空管アンプ、デジタル時計、電波時計、ギター型スピーカーなどを展示しています。明日4月28日(月)17時までご覧いただけます。この機会にぜひ足をお運びください。
🎤 Koga Naoki ミュージアム・ライブ、大盛況!
佐世保出身、東京を拠点に活躍中のシンガーソングライター、古賀直樹さんが、初のミュージアム・ライブ「Koga Naoki 弾き語りミニコンサート」を開催しました!
ただいま1階フリースペースにて開催中の「夢に向かっての物づくり展」(主催:中島博さん、4月28日(月)17時まで開催)の関連イベントです。
神奈川県鎌倉市在住、元DEENドラマー・宇津本直紀さんが運営する音楽会社に所属する古賀さん。年間100本以上のライブをこなす「静かに燃える男」が、佐世保への想いをアコースティックギターに乗せ、熱く、やさしく歌いあげました。
涙を誘う「ばぁちゃんの子守唄」、郷土愛にあふれた「九十九島の夕景 旅立ち〜佐世保〜」など、心に響く全10曲。会場は、あたたかい感動の空気に包まれました。
🎶演奏曲目
・何も話さず海を見よう
・雨は心の鏡
・on my way home〜港の見える丘で〜
・カバー曲、ディドリームリバー
・ピアノ 即興
・moment
・カバー曲 let it be
・リリアーナ
・君だけの桜色
・ばぁちゃんの子守唄
・九十九島の夕景 旅立ち〜佐世保(アンコール)
🌟明日のイベントのお知らせ
4月27日(日)14時からは「上野裕介 ギターコンサート 中島博製作ギターを弾く」を行います!
「聖水と教会堂展ー中江ノ島をめぐるキリシタン信仰用具/黒島の教会堂建設の足跡ー」最後のギャラリートークを実施しました。
作品解説を行なうのは、キリシタン関連遺産を世界文化遺産登録に導いた長崎県学芸文化課の川口洋平氏と、すっかりお馴染みになった本展担当の伊藤晴子学芸員です。多くのお客様が参加され、お二人の解説に耳を傾けていました。
一番バッターの川口補佐の解説は、地図パネルから入りました。1644年に最後の宣教師がいなくなってから、民衆レベルで“潜伏”しながらの信仰になったことを説明。そして、中江ノ島のキリシタン信仰用具のコーナーでは、調査によりお水瓶に“肥前産の色絵瓶”(1655年から1670年代までの17世紀中頃)が使用されていたこと、さらには、掛軸に描かれた二人の人物が、洗礼者ヨハネと洗礼を受けるイエスであること、御神体の下に敷いたりする布にインド更紗の影響を受けた和更紗が使われていることなど、貴重なお話をしてくださいました。
次に、伊藤学芸員の解説は、全体的な本展の概観と黒島の教会堂建設の足跡についてです。平戸藩の再開発地に移住したキリシタンは、既存集落と“共存”していたこと、外国宣教会の神父は覚悟をもって派遣されてきたこと、マルマン神父の『聖教初学要理』はプティジャン神父のそれを踏襲して作成されたこと、黒島教会堂の尖塔十字架が強風により取り替えられたことなど、興味深いお話でした。
展覧会は、2025年3月6日(木)までです。みなさまのご来館をお待ちしています。火曜日は休館日です。