11月9日(土)14時から大神学芸員によるギャラリートークを行ないました。大神学芸員は準備しておいた資料をもって解説をしました。参加されたお客様はダリの作品やシュルレアリスムについて真剣になお気持ちで耳をかたむけられ、ギャラリートークが終わったあとに再び作品を見ておられました。
次回のギャラリートークは11月16日(土)14時から安田館長が解説します。ぜひお楽しみください。





.
11月9日(土)14時から大神学芸員によるギャラリートークを行ないました。大神学芸員は準備しておいた資料をもって解説をしました。参加されたお客様はダリの作品やシュルレアリスムについて真剣になお気持ちで耳をかたむけられ、ギャラリートークが終わったあとに再び作品を見ておられました。
次回のギャラリートークは11月16日(土)14時から安田館長が解説します。ぜひお楽しみください。





.
11月4日(月・振休)は、2階展示室で円能寺朋子氏のほか7名によるフラメンコ・ショーが行なわれました。しまび初のフラメンコ・ショーです。しかも、展示室の中。本物のダリの作品を背景に、スペインを彷彿とさせる情熱の舞いが見れるのです!!!珍しいフラメンコを一目見ようと大勢のお客様がおいでになり、開始15分前には全ての席が埋まり、立ち見がでるほどになりました。フラメンコはスペインのアンダルシア地方で生まれたダンスです。2010年に、ユネスコによって無形文化遺産として登録されています。
当館館長によるご挨拶のあと、今回の出演者である円能寺氏をはじめみなさまによるフラメンコ・ショーが始まりました。ギターの堀氏が演奏し、カンテの粕谷氏が歌いだし、そして椅子から立ち上がったダンサーが、まるで歌につられるように踊りだします。出演者のみなさまによる華麗な舞いに、お客様は釘付けになっていました。
途中からは、「パルマ」と呼ばれるフラメンコの独特な手拍子を粕谷氏の掛け声でお客様全員と出演者で練習し、一緒になって盛り上げます。本場スペインでは、お客様の手拍子で混乱するので出演者が行なうパルマも、しまびでは、会場が一つになり、感動的な場面となりました。
最後には、大きな拍手が巻き起こり約1時間にわたるショーは終了。出演者のみなさま、ご来場のお客様、ありがとうございました。
●出演者
円能寺朋子(バイレ)、堀健(ギター)、粕谷英利苗(カンテ)、松阪恵美氏(ダンサー)、須藤えりか氏(ダンサー)、大浦睦美(ダンサー)、藤田敦子(ダンサー)、飛び入り参加者のみなさま
●演目
1.ガロティン(全員)
2.ソレア(藤田敦子 大浦睦美)
3.タンゴ・デ・マラガ(円能寺朋子)
4.マイ・ウェイ(ギター堀健 カンテ粕谷英利苗)
5.セビジャーナス(全員)
6.ブレリア(全員)








11月2日(土)、3日(日)も「生誕120周年記念 ダリ展―版画と立体でたどるシュルレアリスム―」関連イベントを行ないました!
11月2日(土)は14時から、ワークショップ「チョウの版画をつくろう!」を実施しました。講師は、版画家の山本早苗先生です。山本先生は今年の8月に当館で個展を行ない、「チョウの版画をつくろう!」の模擬的なワークショップをされました。今回はその内容を踏まえつつ、ダリの作品によく出てくる“チョウ”をテーマにワークショップをしていただきました。
まず、ベンガラ紙(下絵)に版をトレースして、チョウの絵を描き、トレースしたクラフトテープ版に、溝ができるようボールペンで強めに描きます。
次に、できあがった溝にゴムヘラを使って黒のアクリル絵具を詰めるようにのせ、背景の黒のアクリル絵の具は適度に拭きとります。
そして、メディウム(アクリルのり)をクラフトテープ版に塗ったあとはドライヤーでメディウムを乾かして、チョウや背景に好きなアクリル絵具を塗ります。
最後に、塗り終わったら再度メディウムを全体に塗り、写したい紙にクラフトテープ版をあてます。アイロンで十分な熱をあて十分に冷ましたら、写したい紙からゆっくりと剥いでいくとチョウの作品の完成です!
完成したチョウの版画を見て、参加者からも先生からも拍手が起こりました。「参加者のみなさまは全員、絵心がある!」と山本先生は感心なさいました。ご参加のみなさま、山本先生ありがとうございました。
11月3日(日)には、上野裕介先生によるギター・コンサートが14時から1時間ほど行なわれました。「ダリ展」初の試み、ダリの作品に囲まれながらのギター・コンサートです。ダリが住んでいたスペインの風景やお城、街並みを思い描くことができる心地よい響きでした。
曲間で上野先生は「中世からルネサンス時代にはリュートが主流だったが、弦が多く、ギターへと派生していった」というギターの歴史についてお話されました。また、素材について、「トップとバック、そしてネックなどギターの部分に異なる木材が使われていること」や「大航海時代にスペインがラテンアメリカなどを侵略したことでラテンアメリカなど紫檀といったヨーロッパにない素材が使用されていること」を説明されました。
さらには、演奏される曲(アルハンブラ宮殿の12頭のライオン噴水のお話など)や作曲家(ギターを弾かない作曲家がギター曲を作った場合のお話など)について、そしてお客様の“拍手のタイミングが素晴らしい”ことについて、上野先生のわかりやすいご説明やコメントが興味深く、面白かったです。
作品と曲の両方を堪能できる時間でした。演奏後、ダリ作品をご覧になっている方が多かったので、きっとギターの余韻を感じながら鑑賞されていたことと思います。アンコールまでいただいたご来館のお客様、上野先生ご夫妻、ありがとうございました。
【演奏曲】
1.ホタ・アラゴネーサ(H.L.カバナリ)
2.盗賊の唄(カタルーニャ民謡/M.リョベート編曲)
3.アメリヤの遺言(カタルーニャ民謡/M.リョベート編曲)
4.聖母の御子(カタルーニャ民謡/M.リョベート編曲)
5.ラグリマ(F.タレガ)
6.アデリータ(F.タレガ)
7.夢「マズルカ」(F.タレガ)
8.アラビア風奇想曲(F.タレガ)
9.アルハンブラの想い出(F.タレガ) カスティーリャ組曲より
10.「ファンダンゴ」 (F.モレノ=トローバ) 組曲 スペインの城より (F.モレノ=トローバ)
11.「モンテマヨール」(松のロマンス)
12.「トリーハ」(哀歌)
13.「トゥレガーノ」(山唄)
14.アンコール 最後のトレモロ「神のお慈悲にかけてお恵みを」(A.バリオス)














10月26日(土)に開幕した「生誕120周年記念 ダリ展―版画と立体でたどるシュルレアリスム―」。開幕当日と翌10月27日(日)に関連イベントを行ないました。
10月26日(土)14時からはワークショップ「オリジナル缶バッジをつくろう!」を行ないました。担当者が会場に到着した際には、何と!たくさんの参加者が既に集まっておられました。担当者は、まず、缶バッジの作り方を説明して、参加者にもデザインを描いていただきました。次に、担当者の説明を聞きながら実際に缶バッジマシンを使って完成。さまざまなダリの作品が描かれたオリジナル缶バッジができあがり、みなさま大満足の様子でした。
10月27日(日)には、11時から、スペイン・トークとスペイン料理「トルティージャ」付きダリ仮装パーティーを行ないました。スペインやダリに関心のある熱心な参加者がご来館されました。出演者は、佐世保市博物館島瀬美術センターの安田恭子館長とカフェ・ジルベ坂上次郎オーナーです。安田館長は9月にスペインを訪問したばかり。スペイン各地の交通事情や歴史と宗教、そして食文化などについて坂上オーナーと会話しながら、進めていきました。トークイベントの最後はお待ちかねのトルティージャとコーヒーです。トルティージャはスペインの卵料理で、オムレツに似ていますが、オムレツとは見た目や作り方は異なり、厚みのある丸い形はまるでケーキのような感触です。型は使わず、フライパンの形を利用しながらふっくらと焼きあげます。具材にはじゃがいも、にんにく、玉ねぎなどを具材にしたと坂上オーナーはおっしゃってました。
参加者のみなさま、ありがとうございました。
今後も「ダリ展」ではさまざまなイベントを予定しております。近日では、11月2日(土)14時にワークショップ「チョウの版画をつくろう!」、11月3日(日)14時にギター・コンサート、11月4日(月)14時にフラメンコ・ショーがありますので、ぜひとも「ダリ展」にお越しくださいませ。





















本日の11時と14時の2度に分けて、日本刀展の出品者のお一人である西村直真刀匠による、刀剣づくりに欠かせない道具である「鞴(ふいご)」の操作体験イベントを実施しました。

西村直真刀匠
刀剣の制作には原料となる玉鋼を1,300℃の超高温に上昇させて熔かす必要があります。燃焼を促すために炉内へ風を送り込ませる装置こそが鞴であり、今回ご持参いただいたのはヒノキやスギなど燃えにくい木材でできた全長2尺(約60cm)の「箱鞴(はこふいご)」です。

箱鞴(「吹き差し鞴」とも称する)
本体中央部下に送風口がある
箱鞴は注射器の構造と同じ様に、箱に付いているピストンを押し引きすることで風を発生させます。鞴から送り込まれる風は高い密度で圧縮されているので、燃料となる炭の燃焼を強く促すことができます。この構造は鎌倉時代から変わっていないそうです。

箱鞴のピストンをタヌキの毛皮で包むことで
内部の空気をスムーズに送風口へ注げるようになっている
ちなみに、踏み板を上下させて風を送り込む大型の鞴が「踏鞴(たたら)」(「天秤鞴(てんびんふいご)」とも)と呼ばれるものです。
たたらはスタジオジブリの映画『もののけ姫』(1997年)でも登場しますが、その中で板の踏み手である番子(ばんこ)の女性たちが歌って汗を流しながら重たい送風板をひたすら踏み続ける大変そうなシーンがあります。この様に鉄を熔かす工程は重労働だったので、番子は炉内の高温を維持するために互いに交代しながら1日中絶え間なく板を踏み続けていました。(これが「代わり番子」の語源だとか)

西村刀匠のお話しは非常に分かりやすかったです
箱鞴を実際に動かしてみると、実はたたらの送風と同じ様に結構ハードなのだろうとわかりました。ピストンを5~6回押引する程度ならば何ということもないですが、西村刀匠のお話しによると、脇差1振分の玉鋼を熔かす場合ならば、ほぼ1日は休まず動かし続けなければならないそうです!
「動かし続けて腕が腱鞘炎になってしまいました…」と西村刀匠がおっしゃるのも納得できました。

一押しするだけでも強い風が吹き注ぎます

「これを動かし続けるってのはちょっと…。」
鞴を使って絶え間なく風を送り続けるこの工程は、玉鋼に刀剣として生まれるための生命の息吹を吹き込ませている様に見えました。
玉鋼を叩き鍛え、鞴に風を送りこむ刀匠による作業によって美しい日本刀が創造されるのです。
11時、14時の両イベント終了後も西村刀匠への質問コーナーは続き、鞴のことのみならず、作刀に関する話題も展開され、非常に充実した学びの時間となりました。



西村刀匠が愛用されている他の道具も紹介されました
(左の塊が刀剣の原料である玉鋼)
日本刀はいよいよ明日29日で閉幕です。
こんにちは、三度目の登場です。佐世保市博物館島瀬美術センターで学芸員実習を行っております、辻本大智(つじもとだいち)です。
本日、9月23日(月)11時~12時の1時間、西村直真刀匠をお招きし、安田館長とのトークイベント「守るための道具」を開催しました。
トークでは、日本刀の歴史を紹介するとともに、日本刀の形状や役割の変遷をお話しいただきました。また、単に自分や家族を物理的に「守る」だけでなく、お守りや魔除けといった精神的に「守る」道具であったことから、「守るための道具」というタイトルをつけたとの言及もありました。そして、トークイベントから日本刀を伝統として守りたいという想いがお二人から伝わってきました。
さらに、西村刀匠が修行の際のエピソードトークをしてくださいました。修行に対する質問が殺到し、西村刀匠の胸の内を聞くことのできるレアな時間になりました。
本日ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
まだまだ「日本刀展~守るための道具~」のイベントは盛りだくさんです!ぜひご来館ください!






佐世保市博物館島瀬美術センターで実習中の渡邊楽々(わたなべらら)です。
本日、23日(月/祝)14時から東音野口悦至先生をお招きした「長唄の音、刀の音」という演奏&トークイベントを行いました。
イベントでは、実際に長唄を拝聴したり、弾き歌いされる曲のポイントや刀とリンクしている部分をおもしろく、そしてわかりやすく理解できるような解説をして下さいました。
長唄拝聴中は、会場にいる全ての人が熱中して長唄の世界に浸り、トーク中は楽しくクスっと笑え、豆知識などを学べるとても貴重なイベントとなりました。野口先生の歌には拍手喝采で会場が盛り上がり、私も初めて長唄を拝聴しましたが三味線・歌声・日本語のハーモニーがすばらしく、とても感動しました。
その後は、西村直正刀匠・千北友子さんによる「刀講座」が行われました。
主に、当時の人は着物に対しどのようにして刀を2本差すのか・刀をどのようにして抜くのかなど、日常では知ることのできない事を、実演を含めて教えて頂きました。会場からは驚く声が多数見受けられ、とても楽しく学べる講座となりました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
引き続き佐世保市博物館島瀬美術センターでは「日本刀展~守るための道具~」に関する様々なイベントをご用意しておりますので、ぜひご参加ください♪








佐世保市博物館島瀬美術センターで、学芸員実習を行なっています、辻本大智(つじもとだいち)です。
本日9月22日14時から15時までの1時間、佐世保市観光課の川内野学芸員と写真家の中倉壮志郎さんをお招きし、ギャラリートークを行ないました。
ギャラリートークの中では、中倉壮志郎さんが撮影された写真をもとに、写真に写った無線塔をはじめとした建造物や鉄道、水道などの解説が行われました。また、写真を撮影した際の裏話もお話しされ、写真の構図や意識の垣間見える楽しいギャラリートークでした。
私は佐世保市内、無線塔のある針尾の出身ですが、知らなかった近代史の話や無線塔の出来た時の裏話が聞けたことで無線塔を見る目が変わりそうです。みなさんもぜひ、佐世保市の知らない一面を見に来てください!
本日ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
引き続き、島瀬美術センターではイベントを開催しております。ぜひご来館ください。







佐世保市博物館島瀬美術センターで実習中の渡邊楽々(わたなべらら)です。
本日、22日(日/祝)「日本刀展~守るための道具~」イベントの一つとして11時からと14時からの2回、刀研師の湯淺健吾さん・西村直真刀匠をお招きし「真剣を持ってみよう!」という日本刀鑑賞会を行ないました。
まず初めに、湯淺さんから鑑賞にあたっての注意点、そして鑑賞方法を学んだ後、実際に体験イベントへと移りました。
イベントにはたくさんの方が集まっており、子ども連れのご家族も多かったことから、子どもから大人まで様々な世代の方が実際に日本刀を持ち鑑賞していました。
普段は触ること・近くで見ることができない日本刀を目の前に、待っているときからワクワクした表情で目を輝かせている方や、鑑賞後に「かっこよかった!」「緊張した!」といった声を聞き、とても貴重な体験になったのではないかと思います。
ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。
引き続き佐世保市博物館島瀬美術センターでは、日本刀に関するイベントをご用意しておりますので、ぜひご参加ください♪







東京学芸大学の辻本大智(つじもとだいち)と申します。学芸員資格取得のために9月18日(水)より7日間、佐世保市博物館島瀬美術センターで博物館実習を行っています。
本日9月21日(土)11時から12時までの1時間、刀匠の木村兼光さん、小宮國天さんをお招きし、ギャラリートークを行ないました。
ギャラリートークとして、日本刀の作り方を道具や日本刀の途中経過の状態を見せながら解説いただきました。また、「日本刀展」に展示されている日本刀についてもお話をしていただき、途中、西村直真刀匠を巻き込む形でギャラリートークが白熱していました。
今回お話しくださった刀匠の方々が作られた刀も展示されており、興味津々なお客様から刀について幾度となく質問が飛び交い、その回答から普段聞くことのできない刀匠の仕事ぶりや苦労など、知られざる一面を覗くことができました。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
「ながさきピース文化祭2025プレイベント 日本刀展~守るための道具~」は、本日9月21日(土)から9月29日(日)まで開催しています。さまざまなイベントを実施していますので、どうぞご来館ください。






