大野台遺跡は鹿町町の北部、江迎湾に注ぐ鹿町川の南岸丘陵地上にあります。東西約250メートル、南北約200メートルの範囲に広がっており、4つの主な区域に分かれています。出土した多くの土器や石器の中に、福岡地方で作られたと思われる銅矛の一部も出土しており、弥生時代に北部九州との交流があったことがうかがえます。発掘調査が行われた結果、石棺、祭祀遺構と多数(合計71基)の支石墓が確認されました。また、縄文時代晩期から弥生時代前期のものとみられる土器も発掘されています。
発掘された出土品や資料は鹿町町歴史民俗資料館に収蔵展示されています。