岩下洞穴は佐世保市を流れる相浦川中流域の石盛岳南斜面の砂岩露頭に形成された岩陰で、発掘調査では、縄文早期~前期の生活面および旧石器時代、縄文中期~後期、弥生時代、古墳時代の遺物が出土しました。縄文早期から頭や胸位に石を乗せた埋葬人骨や磨製石器を副葬した埋葬人骨など20体を超える埋葬人骨が確認されました。また、縄文前期には、狩猟具としての石鏃や石槍が数多く出土し、食料としての魚骨、鳥骨、哺乳類や貝類が出土しています。
炉の跡もあり、彼らが洞穴内を居住場所と埋葬場所に使い分けていたことなどを知ることが出来ます。