泉福寺洞窟では、昭和47年に当時世界最古といわれていた隆起線文土器が出土しました。翌年、その下層から表面に豆粒をモチーフにした土器片が出土しました。この土器は、「豆粒文土器」と命名されて、科学的分析の結果、約1万3000年前にさかのぼることが判明しました。昭和54年の調査において、復元可能な豆粒文土器も出土しました。
高さ20センチメートル程度、口の広さは直径12センチメートルほどで、底は丸いものと平なものがあります。土器の表面には煮炊きに使った時のススや、煮こぼれが焦げついた炭が着いていました。