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しまび日記

【独特で摩訶不思議】「森。こだまの前に ~内なる森の交錯~」トークイベント、ムラブリ・ドーム組み上げ説明、舞踏を開催しました。

7月17日(月・祝)14:00から「森。こだまの前に ~内なる森の交錯~」の関連イベントが行われました。

会場には、異色のメンバーがしまびに初集結。言語学者(ムラブリ族研究者)、肉態表現家、火縄銃専門家、葉っぱのコレクター、ニホンミツバチ研究家、自然派陶芸家、パウル・クレー的アーティストのみなさまです。トークイベント、ムラブリ・ドームの組み上げ説明、舞踏と、高密度で話題満載の1時間でした。

まず最初に、トークイベントでは、絵画出品者の村松信博氏と副嶋志保氏、陶芸展示の江口朋子氏、言語学者の伊藤雄馬氏(ムラブリ族研究者)、火縄銃など色々なメカの修復をしている野元浩二氏、そして、本展企画者の平田雄志氏、計6名による専門分野の見地からの説明後、お客様から質問が飛び交いました。

メカニックに携わる野元氏に「大抵のモノは直すことができる」と。野元氏は火縄銃の管理責任者の免許を取得しており、火縄銃の手入れや修復等も手掛けています。

言語学者の伊藤雄馬氏には、少数民族ムラブリ族の生活についての質問がありました。「ムラブリ」とは彼らの言葉で「森の人」という意味です。ムラブリ族は文字を持たず、今日や明日といった暦の概念もなく、何か予定を一緒に仲間で計画しようと思っても集まることがないそうです。日本人には考えられないシンプルな生活です。

次に「ムラブリドーム」の組み上げについて、伊藤氏が解説。ドームは、木の板、挟むためのクリップ、糸を組み合わせて簡単に作れます。糸の引っ張る力ととどまる力を利用して自立します。実際に建っているドームに入って体験をした人は「いつも見ているしまびのロビーが三角形になって不思議だ」、「中は狭そうに見えたが入ってみると意外と広い」と驚きの連発です。「食べること」と並んで生きるために必要な「寝ること」を確保するために、すぐに作れる寝場所です。

最後に、山下洋輔氏と「肉態即興DUO」を15年近くされている肉態表現家、戸松美貴博氏が「森」や「こだま」を表現したパフォーマンスを披露されました!伊藤氏のバンドネオンに合わせてパフォーマンスをする姿に、来場者のみなさまは何かにとりつかれたようでした。

今回のイベントで、人間は、食べる、寝るというシンプルな生活で生きていけるということに気づかされました。そこに絵画、工芸、踊りなどの芸術があれば、心が豊かになると。お金を必要としないムラブリ族の生き方を知ることは、私たち日本人の生き方を再考する機会となったのではないでしょうか。1階ロビーには文化や歴史に敏感でパワフルなお客様が集まりました。終了後も閉館ぎりぎりまで質問や意見交換が続きました。企画者、出展者、鑑賞者がしまびで出会い、繋がっていく、これぞ、しまびでやりたいことです。

企画者の平田雄志さんに脱帽です。みなさま、ありがとうございました。

(写真協力(一部):林田聡)

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(写真協力:林田聡)