11月15日(水)11時から「聴くぞ!聴くぞ!東音野口悦至による北斎が聴いた江戸の音色」を開催しました。平日にもかかわらず、多くのお客様が来場しました。
今回のイベントは、佐世保出身の東音野口悦至さんの弾き唄いをとおして、北斎が生きた江戸時代を感じてほしいと企画しました。
東音野口さんは、事前に「北斎展」を下見し、学芸員によるギャラリートークに何度も足を運んで、作品の特徴や時代背景について調査し、北斎の浮世絵に合う曲を作品のそばで披露してくださいました。展示室で弾き唄いを行なうのはしまびにとって初めてのことです。東音野口さんにとっても展示室での演奏は初めてのことだったそうです。
《江都両国橋夕涼花火之図》《忠臣蔵》《百物語 お岩さん》《おいらん道中図》《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》《摂州大物浦平家怨霊顕の図》(葛飾北為)といった作品の前で、東音野口さんは、水都だった江戸の暮らし、赤穂藩家老大石良雄の妾おかるの話、お岩さんと忠臣蔵の関係、花魁の道中についてなど、ディープな話で盛りあげました。
特に《百物語 お岩さん》の前での「黒髪、寝鳥合方」の演奏は印象的でした。三味線と長唄に加え、笛の“ひゅ~ひょろひょろ”という音色は、お岩さんの悲しいまでの恨みが表現されていました。
みなさま、三味線と長唄、笛の響きに江戸時代の音色を感じる贅沢なひとときをお楽しみいただけたことと思います。
次回のイベントは11月17日(金)14:00~15:00「安田館長と北斎を語ろう in cafe jilbe」を行います。どうぞご来館ください。
(以上、写真:しまび写真教室講師 林田聡)
(以上、写真:しまび職員)
【演目】
4階展示室
①菖蒲浴衣三下り
②七段目おかる
③吾妻八景
④黒髪、寝鳥合方
3階展示室
①俄獅子
②綱館
2階展示室
①新曲浦島
②船弁慶
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