11月8日(火) 11時から、担当、中野による「しまび学芸員によるギャラリートーク」を行ないました。
会場である4階「道遥か」、3階「しまなみ海道」、2階「平成の洛中洛外、シルクロード」まで全般にわたり、参加者の方々とともに作品の解説、エピソードを交えお話しました。
平山郁夫の被爆体験、故郷しまなみの風景、代表作の数々、いずれもみなさん興味深く耳を傾けておられました。
大作である「天かける白い橋 瀬戸内しまなみ海道」(171.2×545.4㎝)の前では感嘆の声を上げる方もおられ、日本画の技法である彫り塗りの説明なども併せてお話させていただきました。
ギャラリートークは毎週火曜日と隔週の土日に開催しております。次回は13日(日)となります。みなさまのお越しを心よりお待ちしております。
11月5日(土) 「しまび学芸員によるギャラリートーク」、ワークショップ「土から絵の具を作って絵を描こう!」を行いました。
まず、11時に館長の安田がギャラリートークを行いました。平山郁夫氏が15歳の時に広島陸軍兵器支廠で被爆した体験。大伯父で彫金家の清水南山(1875-1948)から美術の才能を見出され、東京美術学校(現・東京藝術大学)への進学を薦められたお話。被爆後の後遺症に苦しむ中《仏教伝来》(1959年制作)を出品したことで、画家としての転機が訪れたことなどさまざまな解説を行いました。
14時からは廣藤良樹先生によるワークショップ「土から絵の具を作って絵を描こう!」を開催しました。参加者は91歳から幼児まで幅広くお楽しみいただきました。「平山郁夫展」で日本画について学んだあと、絵の具作りをしました。まず、烏帽子岳などで採取した土をふるいにかけ、瓶に入れ、水と一緒にシェイク。上澄みを捨て泥に水と膠を混ぜてできた絵の具で素敵な作品が仕上がりました。水や膠の量で変化のある作品になることなども教えていただきました。参加者はみなさん積極的で、先生も楽しんでされていました。その後、できあがった絵の具を使い、個性あふれる絵が次々と出来上がりました。
「平山郁夫展」は12月25日(日)18時まで開催です。今後も関連イベントを開催しますのでお見逃しなく!
平山郁夫展―日本画で旅する道―が始まります!
本日15時には関係者を対象に開幕式を行いました。式では朝長則男佐世保市長、永安健次佐世保市議会副議長、公益財団法人平山郁夫美術館 平山助成館長がそれぞれ挨拶をして展覧会の成功を祈願されました。
開幕式にお越しいただきました皆さまには心よりお礼申し上げます。
平山郁夫展の期間中は多数の関連イベントを予定しております。開幕日である11月3日(木・祝)の11時と14時には平山郁夫の実弟であられる平山郁夫美術館 平山助成館長によるプレミアムギャラリートークを開催します。
皆さまのご来館を職員一同心よりお待ちしております。
本日、アメリカのジャズ歌手フランク・シナトラ[1915~1998]の魅力を語るトークイベントが開催されました。司会進行は野島光洋さん。野島さんはシナトラの経歴、フランク・シナトラ全盛期のお話、歌詞をすごく大切にしていた逸話などを熱く語られました。野島さんの落ち着いた語りを観に25名の来館者が集まりました。
また、野島さんの語りに合わせてピアノ演奏が響き、会場の雰囲気を優しく包み込みました。お話の内容に合った音色でした。
野島さんの語りが終わると盛大な拍手が野島さんに送られました。ご覧になられました皆様ありがとうございました。
なお、野島さん主催の展覧会「ノジーマの世界 レコードジャケット展 第1回フランク・シナトラ」は10月31日(月)16時までです。
しまび1階ロビーにて佐世保廃墟俱楽部の皆さまによるトークイベントが開催されました。同俱楽部はメンバー10名、多い時には月2回活動をし、結成して間もなく10年の節目の時期を迎えます。トークではみなさんの廃墟に関する様々なエピソードが飛び出してきましたが、私、広報担当が印象に残った事柄を次にご紹介します。
来場者の中には写真を趣味とされる方が多くいらっしゃいましたが、その中でも廃墟を撮影する方は少ない様です。そのためか、倶楽部メンバーが撮った廃墟写真は写真愛好家のみならず写真を趣味としない来場者からも注目されていました。
トーク中にメンバーが廃墟にハマった理由が語られましたが、やはりきっかけは様々。川棚町の片島魚雷発射試験場跡をはじめとする軍事遺構が有する独特の廃墟感に魅入られた人、廃墟の写真を見て現地に赴き写真を撮っていくうちにハマった人、建物やそれをとりまく自然の美しさ惹かれて廃墟写真を撮る活動にのめり込んでいった人…。メンバーごとで廃墟に対する愛着のカタチが個性的だったことが、トークを聞いていてとても面白かったです。
各メンバーの「撮影姿勢」と「廃墟の定義」にも各々で独自の考えをお持ちであったこともまた印象的でした。廃墟を撮る際には「直感で撮影する」か「粘り強く撮影する」か。廃墟が「人のいとなみがあった場所」、「役目を終えたもの」と定義するならば、廃車も廃墟として扱うべきか…といったかなり深いお話がありました。正直、私の理解を超えています…。
「佐世保廃墟俱楽部写真展2022」は1階フリースペース、中2階ギャラリーで8月31日(水)16時まで開催しております。その中には、熊本県八代市(旧・坂本村)にある坂本村立藤本小学校、中津道小学校で実際に使われていた机、椅子、実際の授業で使われていた人体模型や大型そろばんなどの教材が数々展示してあります。これらの展示品を観て実際の現地付近に足を運んでみるのも廃墟を知るきっかけになるかもしれませんね!
※掲載写真は今年度の博物館実習生が撮影しました。
8月4日(木)14時、「1,000枚の世界切手展」の関連イベント「世界のミニコンサート」が開催されました。出演者は、松尾ゆうこさん(ピアノ、ボーカル)、佐々木久和さん(パーカッション)、松尾ゆうこさんのお嬢さんの松尾さゆりさん(フルート)です。来場者35名の方々が見守る中、
1.イタリア ニューシネマパラダイス エンニオ・モリコーネ作曲
2.イギリス Let It Be The Beatles作曲
3.ブラジル コーヒーと赤ワインと(オリジナル曲)
4.スペイン スペイン
5.あの日の川 千と千尋の神隠し
6.日本 夜に駆ける YOASOBI
アンコール曲 アメリカ My favorite Things
を演奏されました。世界の名作の数々から様々な背景や曲に込められた思いが伝わってきました。
松尾ゆうこさんが歌う Let It Be 、佐々木久和さんのパーカッションのリズム、そして、松尾さゆりさんの奏でるフルートに、思わず息をのむほど感動しました。
ご来館いただき演奏をご覧のみなさま、そして、演奏されました松尾ゆうこさん、佐々木久和さん、松尾さゆりさん、ありがとうございました。
7月30日(土)、31日(日)にメキシコ・日本現代版画交流展2022 in Saseboの関連イベントが開催されました。
30日(土)の「和田正之ファミリーギターコンサート~ラテンを楽しむ」では和田正之ファミリーのラテン音楽を中心とした演奏で会場が湧きました。後半は島瀬美術センター館長の安田も参加!マラカスをもって演奏して演奏者と一心同体になりました。
31日(日)、「森山信吾津軽三味線コンサート」では演奏者の森山信吾さんが三味線を演奏されました。曲目は、「合奏曲」、「民謡メドレー とらじょさま 黒石よされ 嘉瀬の奴踊り」、「津軽じょんから節 中節」、「津軽あいや節」、「津軽じょんから節 曲弾き」。三味線の奏でる音に皆さん興味深々でした。また、じょんからには諸説ありますが、慶長2年(1597年)に落城した城主の霊を慰めるために、家臣達が唄ったそうです。”じょんから”とは「上河原」という地名をいい、上河原に城主の墓地があり、同情と哀調を唄ったのが、始まりと言われているそうです。公益財団法人 日本民謡協より引用。
午後からは「「彫って、刷って、楽しんで」参加作家と木版画体験」が開催され、お子さんを連れたご家族11名のみなさんが版画のワークショップを楽しまれました。子供たちや参加者の集中力には驚かされました。「富士山」、「アサガオ」、「カブトムシ」などさまざまな作品が作られ完成した後の子どもたちの表情には達成感があふれていました!
イベントにお越しのみなさま、ご来館いただきましてありがとうございました。
本日7月10日(日)14時から「セレクション・コレクション120年前の佐世保展」の関連イベント、「ジャズの街佐世保の昔と今」のミュージアム・コンサートが開催されました。
ジャズの街にふさわしく、本日は105名の来場者の方々でロビーは満員となりました。
演奏はラスティ・ブレヴィンズさん(Sax)、松尾ゆうこさん(ピアノ、ボーカル)、尾崎克哉さん(ベース)、ブレヴィンズ幸さん(ピアノ、フルート)。NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』の挿入曲や、坂本九「上を向いて歩こう」、ビートルズ「イエスタデイ」などさまざまな曲を演奏されました。
有名な曲ではリズムに合わせて来場者から手拍子がおき、会場がひとつとなって盛り上がりました。
今展関連イベントとしてのミュージアム・コンサートは本日でラストとなりましたが、「セレクション・コレクション120年前の佐世保展」は7月18日(月・祝)※1まで開催しております。
引き続き、120年前の佐世保に想いをはせ、貴重な資料の数々をご覧ください。
追記
※1「セレクション・コレクション120年前の佐世保展」は7月17日(日)までの開催です。訂正してお詫び申し上げます。
本日7月9日(土)14時より、1階ロビーにおいて長崎OMURA室内合奏団(NOCE)のミュージアム・コンサートが行われました。現在、3階展示室で開催中の、「セレクション・コレクション120年前の佐世保展」の関連イベントとして企画されたもので、タイトルにちなみ今より120年前後に生まれた数々の名曲が演奏されました。
オープニングは田中穂積(たなかほづみ)作曲の「美しき天然」。田中穂積は1855(安政2)年に現在の山口県岩国市に生まれました。1867(慶応3)年岩国藩日新隊に入隊、1873(明治6)年志願して海兵隊に入隊、五等鼓手を命ぜられ、軍楽隊に配属。その後、さまざまな経緯を経て、1899(明治32)年佐世保鎮守府に第三代軍楽長として赴任しました。1902年(明治35年)には私立佐世保女学校へ音楽の教師として赴任。音楽教材として代表作「美しき天然」を作曲しました。これが佐世保市民に広く知られ、今に伝わることとなりました。
5人が奏でる音色がロビーに響きわたると、佐世保の海が一瞬にして目の前に現れてきたかのような感覚に包まれました。
演奏の合間には「セレクション・コレクション120年前の佐世保展」に関してもお話がありました。「佐世保村と呼ばれそれが明治35年に市に変わった」「埋め立てなどもあり、地形が今とはだいぶ異なっていた」など、今回の展示をきっかけに知ることとなったというお話が語られました。
映画スティングのテーマ「エンターテイナー」やドビュッシー「子供の領分」などの曲が続いた後は、楽器についての解説も。フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ファゴットについてそれぞれの特徴や歴史を演奏者ならではの視点と、時にユーモラスな話題も加え、来館者の関心を大いに集めていました。
「愛の挨拶」「亡き王女のためのパヴァーヌ」の後、最後に長崎OMURA室内合奏団(NOCE)の活動についてのお話がありました。これまでの大村市や長崎市での定期演奏会活動にとどまらず、今夏、佐世保市で初めての定期演奏会が行なわれるという嬉しいお知らせ! 会場はアルカスSASEBO。日にちは8月27日(土)となります。本日のコンサートで興味をお持ちになった方、みなさまお誘いあわせの上ぜひ足をお運びください!