「聖水と教会堂展ー中江ノ島をめぐるキリシタン信仰用具/黒島の教会堂建設の足跡ー」最後のギャラリートークを実施しました。
作品解説を行なうのは、キリシタン関連遺産を世界文化遺産登録に導いた長崎県学芸文化課の川口洋平氏と、すっかりお馴染みになった本展担当の伊藤晴子学芸員です。多くのお客様が参加され、お二人の解説に耳を傾けていました。
一番バッターの川口補佐の解説は、地図パネルから入りました。1644年に最後の宣教師がいなくなってから、民衆レベルで“潜伏”しながらの信仰になったことを説明。そして、中江ノ島のキリシタン信仰用具のコーナーでは、調査によりお水瓶に“肥前産の色絵瓶”(1655年から1670年代までの17世紀中頃)が使用されていたこと、さらには、掛軸に描かれた二人の人物が、洗礼者ヨハネと洗礼を受けるイエスであること、御神体の下に敷いたりする布にインド更紗の影響を受けた和更紗が使われていることなど、貴重なお話をしてくださいました。
次に、伊藤学芸員の解説は、全体的な本展の概観と黒島の教会堂建設の足跡についてです。平戸藩の再開発地に移住したキリシタンは、既存集落と“共存”していたこと、外国宣教会の神父は覚悟をもって派遣されてきたこと、マルマン神父の『聖教初学要理』はプティジャン神父のそれを踏襲して作成されたこと、黒島教会堂の尖塔十字架が強風により取り替えられたことなど、興味深いお話でした。
展覧会は、2025年3月6日(木)までです。みなさまのご来館をお待ちしています。火曜日は休館日です。
佐世保初「令和6年度長崎県国民保護共同実動訓練」を昨日2月15日(土)、実施しました。これは、長崎県と佐世保市が、国民保護法第42条に基づき、国、地方公共団体等が一体となって、緊急対処事態の初動対処について、関係機関の連携強化を図り、佐世保市民の国民保護に関する対応行動の理解・促進を高めることを目的に行なったものです。
前日、前々日も、しまび職員でシナリオの再確認を行ないました。が!当日は、想定外のことが起こりました。
当初は、“着弾”の予定が“佐世保港に落下”に変更されていましたが、“通過”となりました。市長ご欠席の予定が出席、島瀬公園でのご挨拶が急きょ、しまび館内に場所変更、で、準備したマイクの音が出ず、慌てました。“防災リーダー50人が住民役で避難”の予定が“見学者と関係者あわせて総勢約120人”になり混在。“ロビーピアノ前での誘導”が“ドア近くでの誘導”となり、避難者が外に列をつくる事態。避難場所の地下では人数確認のため整列していただく予定が整列いただけず人数確認がアバウトに…。
避難者にケガもなく、職員はほぼ冷静に誘導できたのではないかと思います。次回は、もっと迅速に誘導できるよう努めたいです(北朝鮮から弾道ミサイルが飛来すると4分弱で到達するといわれている)。流れとしては次のとおりです。
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10:00過ぎにJアラートが鳴り、館長の指揮のもと、しまび職員全員が持ち場に移動。係長は放送を、主任は玄関外で避難呼びかけを、職員3人はそれぞれロビー、階段踊場、避難場所の地下室で避難誘導を実施。全員、地下への移動が終了、安全姿勢をとっていただいた。所要時間8:05.83だった。
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訓練には宮島市長、西本副市長、田中副市長、吉田文化・スポーツ部長はじめ市職員も参加されました。佐世保市防災危機管理局の市職員はじめ、自衛隊、消防、警察、防災リーダーなど関係者のみなさま、当日、防災に関心をもって見学に来られたみなさま、お疲れ様でした。
しまびが有事の際の緊急一時避難地下施設に指定されていることを知っていただき、
“想定外は起こる”と日頃から
心と非常用品の備えをしましょう。
写真:林田聡先生(しまび写真教室講師)
10月26日に開幕した特別展「生誕120周年記念 ダリ展-版画と立体でたどりシュルレアリスム-」もついに、本日が最終日。最後のギャラリートークは、安田館長が担当しました。
1,600点以上の版画作品を生みだしたダリ。その重要性と制作過程、版画技法、美術史の背景とともに、『神曲』『15の版画集』『毛皮を着たヴィーナス』『雅歌』『不死のための10の処方』『イスラエルの12部族』『哲学者たちの錬金術』『シュルレアリスムの思い出』などストーリーも解説。さらにスペインを訪れた際の印象などを交えて話がはずみました。最後のギャラリートークということもあり、熱のこもったトークを展開しました。
お客様の中には、11時のギャラリートークに参加されて14時の回にも再来場された方、佐世保市内はもちろん市外県外からいらっしゃった方、そして、初めてしまびに来られた方やご来場4回目という方も!ほんとうに感謝感謝感謝です。最後には大きな拍手とともに締めくくりとなりました。参加されたみなさま、ありがとうございました。
62日間にわたるダリ展開催期間、ご来場いただきましたみなさまに心より感謝申し上げます。
年末、しまびは12月28日まで開館、年始は1月4日からとなります。来年もみなさまのご来館をしまび職員一同、お待ちしております。


早いもので「ダリ展」の閉幕まで残すところあと4日となってしまいました。
会期中最後の日曜日は安田館長がギャラリートークに臨みました。本日も昨日と同じく11時と14時の2度に分けて実施しました。
本日の参加者は11時で20名、14時にはなんと倍の42名と過去最高の数字を記録しました!ありがとうございます!!
美術が専門の館長は他3名の学芸員とは少々異なり、展示作品の制作背景や、用いられている技法などの言わば中級者向けの内容を含んだ解説ではありますが、来館者の知識欲をかき立ててくれる内容に定評があります(実際に解説中に頷いていた方がたくさんいました)。
そして何といっても館長はダリ展の開幕前にスペインを実際に訪れているので、旅行の体験談を解説に織り交ぜることで、ダリ作品の世界観がとても伝わり易くなっているのです。その館長のスペイン旅行の記録は当館の中2階で紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
次回のギャラリートークはクリスマス・イブの24日(火)。大神学芸員が担当します。




「ダリ展」も残すところあと5日で閉幕、冬至の本日と明日は会期中最後の土日にあたります。そんな閉幕が差し迫る本日、土曜日のギャラリートーク担当は中野学芸員。11時と14時の2度に分けて実施しました。
ギャラリートークでは、奇抜な個性で有名だったダリの人となりや幼少期の逸話、4階に展示されているダンテ著『神曲』のあらすじ、前回7日のギャラリートーク(https://shimabi.com/news/news_10252/)でも紹介されていたダリが不老不死を追い求めていた逸話などを懇切丁寧に解説しました。
参加者からは、「ダリの創造性の広がりに驚いた」「《溶ける時計》以外にも面白い作品にめぐり会えて良かった」「ダリの芸術がより身近に感じられた」「解説のおかげで展覧会を一層楽しめた」といった感想が寄せられました。 参加者の中にはメモをとりながらトークに耳を傾けていた方もいらっしゃいました。
明日12月22日(日)のギャラリートークは安田館長が登場です。11時と14時の2回、行ないます。ぜひご来館ください。
これからだんだんと寒くなってきますので、ご来館の折にはどうぞ暖かい服装でお越しください…!




