佐世保市博物館島瀬美術センターでは、毎週日曜日13時30分から16時30分まで、2部構成でデッサン教室をしています。
みなさまにお知らせがあります。浦郷利安先生に代わり、新しい先生になりました!
白日会、長崎県美術協会会員の栄岩伸治先生です。
先月5月から講師を務める熱い、熱い先生!「きれいな線がひけるよう練習しよう」「石膏像の口の中は真っ黒じゃないんですよね〜」「胸のところ、大事。メインの顔よりもむしろ大事なのはバックとの境界線」「見るときは面で考えよう、丸みがある部分は面の集合体」などなど、具体的にわかりやすく指導。受講生は目を丸くして聴きいっています。
しまびには、「佐世保でこれほどの石膏像を揃えているのは見たことがない」と言われるほどたくさんの石膏像があります。佐世保では貴重なデッサン教室です。受講料は無料(木炭紙など材料は持ってきてくださいね)。受講生大募集!見学OKです。
デッサン教室にご興味のある方、デッサンの腕をあげたいと考えている方はどうぞ佐世保市博物館島瀬美術センターまでお気軽にお問合せ、お申し込みを!
〒857-0806 長崎県佐世保市島瀬町6-22
TEL 0956-22-7213 FAX 0956-22-7226
[開催日]毎週日曜日(5回ある月は1回お休み)
[時間]第1部13:30〜15:00 第2部15:00〜16:30
[受講料]無料
※木炭紙、木炭、鉛筆、練り消しゴムなど材料は持ってきてください。
[発表会]「デッサン教室作品展」を年一回、毎年3月に開催。
5月29日(日)14時、「大野隆之・三枝正広 トーク&ミュージアム・コンサート」を開催しました。昨日に引き続き二日目となる今回、開演時に準備した席はほぼ埋まった状態に。昨日に続いて足をお運びいただいた方もおられ、期待の高まりが伝わってきました。お二人の紹介後、さっそく三枝氏による“渚のアデリーヌ(リチャード・クレイダーマン)”、と“幻想即興曲(ショパン)”の演奏。滑らかな指の動きと力強い躍動感あふれる演奏に、あっという間にお客様は三枝ワールドに引き込まれたようでした。二曲の演奏後、司会から両氏としまびとの出会いをお話しし、お二人にバトンタッチ。なぜコロンビアに惹かれたのかという基本的なお話から、異国の地で二人が出会ったきっかけの話に。スペイン語がまだ堪能でなかった大野氏に、既に長年を過ごしていた三枝氏がスラングを含めさまざまな言葉を教えたエピソードなどが詳しく話されました。
再び三枝氏のピアノとなり、“華麗なる大円舞曲Op.18(ショパン)”と“子犬のワルツ(ショパン)”を演奏。三枝氏が感じた佐世保の人との温かい交流や、スキューバダイビングを通した海のすばらしさの話の後、マイクは大野氏に。約100か国に及ぶ旅を続けてきた経験に基づく、我々の生活に迫っている危機、そのための備えや自活に備えた考えに、お客様はみな興味深く耳を傾けていました。最後には“月光(ベートーヴェン)第三楽章“を演奏。鳴りやまない拍手の中、アンコールに“アシタカ聶記(もののけ姫)”を加え。エンディングとなりました。
終了後も展示スペースではお二人が質問攻めにあう様子も見られ、来場者のみなさまには多くの興味と関心を持ってお楽しみいただけたようでした。ご来館いただきました皆様、大野さん、三枝さんありがとうございました。
明日30日もピアノ・タイムとして11時、14時、17時(各回約30分間)に三枝氏の演奏が予定されております。本日、ご来館いだけなかった方もぜひ足をお運びください!
5月28日(土)11時45分、1階ロビーにて「第55回佐世保美術展 ART WAVE FROM THE WESTオーディエンス賞表彰式」を行いました。
オーディエンス賞に輝いたのは、クリエイティブ部門に出品された岩永みえさん。タイトルは《刻(昔語りの干支) 》。貴重な江戸ちりめんの古布を素材に用いた掛け時計で、時間を示す干支にはハマグリを用いるなど独創性にあふれ、来館者からの最多票を獲得しました。
式には、公益財団法人佐世保地域文化事業財団理事長、永元太郎があいさつを述べ、賞状と盾を岩永みえさんに贈りました。
岩永みえさん、おめでとうございます!
みなさま、こんにちは。昨日、「佐世保美術展 ART FROM THE WEST 」の表彰式を行いました。佐世保市議会田中議長様をはじめ、美術関係者のみなさまご臨席のなか、49名の受賞者に表彰状を授与させていただきました。
前日から担当の大神学芸員を中心にしまび職員で準備し、当日は朝からリハーサルを行ない準備万端。13:00過ぎから早くもみなさまが集まりはじめ、コロナ対策をしつつ、時を迎えました。14:00、いよいよ開式。時間短縮版で40分ほどで終了。無事にひとつのWAVEを乗り越えました。次のWAVEは5月22日(日)本展最終日、オーディエンス賞の発表です。会場にアンケートを設置していますので、これぞと思う作品に清き1票をお願いします。佐世保市、佐世保市教育委員会、そして多大なご協力をいただきました佐世保美術振興会の先生方、ありがとうございました。大事なことがもう一つ。1階の会場が草月流の川崎奈緒美先生のいけばなで華やかに演出されていたこともお伝えしておきます!
1階ロビーにはピアノも復活。ストリート・ピアノが利用できますよ。本展最終日の5月22日(日)、何と!関東からプロのピアニスト桃瀬茉莉さんが弾きにやってきます。長崎初の演奏となります。11:30頃に出没(?!)し、13:30頃まで弾こうかなと言われております。ぶらっとしまび、来ませんか。
5月3日(火・祝)、2階の展覧会「十人十色展」に合わせ、ミュージアム・コンサートが1階ロビーで開催されました。演奏者は、ヴァイオリニスト上尾高二(あがりおこうじ)先生、サクソフォニスト陣内愛美(じんのうちめぐみ)先生、ピアニスト小浦優子(こうらゆうこ)先生の3名です。
序盤の演奏はヴァイオリンとピアノ、中盤はサクソフォンとピアノ、それぞれの音色が館内に響きわたり、3人の演奏がひとつになる様子に来館者のみなさまの注目が集まりました。
演奏の合間には、自己紹介をはさみながらタイムリーな話題などとともになごやかな時間が流れました。
最後の演奏後、拍手が鳴り止まない状況に。3人がアンコール曲で応え、再び大きな拍手が起こり終了の時を迎えました。
上尾先生、陣内先生、小浦先生、素敵な演奏をありがとうございました。また、ミュージアム・コンサートに足をお運びいただいた大勢のみなさまも誠にありがとうございました。
「お殿様のもちもの展〜松浦史料博物館収蔵資料にみる佐世保の歴史〜」ギャラリートークを行いました。担当はしまびの山内学芸員。最初で最後のギャラリートークでした。なぜなら、これまで行なったギャラリートーク3回は松浦史料博物館の岡山館長と久家学芸員に担当していただいたからです。山内学芸員は冒頭、お客様に元気よく挨拶。動線からいうと一番最後に設置していた“松浦史料博物館の紹介パネル”を指し、館の成り立ちから説明していきました。さすが歴史専門学芸員。松浦史料博物館の展示資料を解説しながら、鹿児島や熊本の歴史を織り混ぜ、佐世保の歴史について語りまくりました。クジャクが怖かった子どものころの話やネコの怪談など、自身の体験や横道にそれた豆知識にお客様も笑顔。立板に水のように次から次へと知識があふれ、お客様は1時間たっぷりとお楽しみいただいたようです。
4月17日(日)をもって「お殿様のもちもの展」は無事に閉幕。コロナ禍でのご来館、ほんとうにありがとうございました。そして何より、松浦史料博物館の岡山館長はじめスタッフのみなさま、貴重な収蔵資料をお貸出しいただき、毎日、平戸から通っていただき、ありがとうございました!
4月10日(日)14時、「佐世保ローガンズプレゼンツ 特撮&アニメ jazzコンサート」を開催しました。今回、演奏されたのは、jazzピアニストのみおさん、シンガー&ユーフォニアム奏者の正木剛徳さんです。
はじめに、みおさんがソロでピアノを演奏、お二人の紹介がありました。お二人とも佐世保市出身です。みおさんは佐世保市を拠点にピアニストとして活動、2021(令和3)年12月にも佐世保ローガンズプレゼンツjazzコンサートでも演奏されました。そして、初登場の正木剛徳さんは東京学芸大学音楽科を卒業後、同大学院声楽専攻を修了してこの4月に佐世保に戻ってきたとのことです。
今回も佐世保ローガンズさんとのコラボレーションとのことで、特撮&アニメの曲を中心に演奏されました。お二人のピアノとユーフォニアムの奏でる音が優しくマッチングしていました。また、曲の演奏中に正木さんがユーフォニアムから声楽にチェンジする場面があり、心地よい低音、声の深み、強さが会場に響き渡りました。みなさん驚きです!他にも、みおさんオリジナルのピアノ演奏があり、「新型コロナウイルスでコンサートができない状況下みなさまに演奏を届けたい」想いが伝わってきました。新型コロナウイルスが収束して自由にコンサートができる日が来ることを佐世保市博物館島瀬美術センターも祈るばかりです。
最後の演奏ではサビ部分の正木さんの声が圧巻でした!ピアノが弾き終わったと同時に盛大な拍手がみおさんと正木さんに贈られました。佐世保ローガンズのみなさま、jazzピアニストみおさん、シンガー&ユーフォニアム奏者正木剛徳さん、そして、ご来場いただきましたみなさま、大変ありがとうございました!
4月9日(土)15時30分、「佐世保ローガンズプレゼンツ 特撮アニメで即興芝居!」が開催されました。主催されたのはインプロ佐世保の西川晃輔さん他3名。開演前に、まずは紙とペンを来場者に配り、好きな特撮やアニメのセリフを書いていただき思い入れのあるセリフが集められました。
前半の30分は即興芝居とはどのようなものなのかを知っていただくため、集まったセリフをもとに短めの即興芝居が多数演じられました。道具や状況を絞り、そのシチュエーションから集めたセリフの一つを言うという流れです。瞬間瞬間にどのセリフが飛んでくるのか緊張が走りました。中には、誰もが知っているセリフがありその状況にマッチングしていたことから笑いが聞こえてくる場面もありました。
後半30分は長めの即興芝居1本演じられました。内容は海を守るプリンセスパールが主役となり海賊が敵となって戦うというお話で、ここでも来場者のみなさまから集まったセリフが登場しました。最後はプリンセスパールが必殺技を出して締めを飾りました。
即興で流れを止めずに芝居を行う臨機応変な対応で来場者の心をつかみ無事にイベントは幕を閉じました。来場者からは「即興で芝居を行うことができるんですね!」と感心の声がありました。日頃の生活に即座に対応しなければならない状況は普段の業務においても学ぶところが多くあると感じました。佐世保ローガンズのみなさま、インプロ佐世保のみなさま、そして、ご観覧いただいたみなさま、お忙しい中ご来館いただきありがとうございました。
3回目となる「お殿様のもちもの展」のイベント、“ギャラリートーク”を松浦史料博物館の久家孝史学芸員が行いました。
今回も収蔵品の説明を中心に進行され、松浦史料博物館の成り立ちについてもお話しされました。松浦史料博物館は長崎県で最も歴史を有する博物館で、明治26年(1893)に松浦家の私邸に建てられています。『坂の上の雲』でおなじみの司馬遼太郎が来館したこともあり、歴代当主やその関係者の方々が受け継がれてきたものが貴重なものであることがうかがえます。
松浦家は安土桃山時代に豊臣家との関係がありましたが、江戸時代になると徳川家に時代の流れが変わります。豊臣家と関係があったことにより、当初は徳川家関係者からは良く思われていませんでしたが、慶長5年(1600)の関ヶ原の戦いでは、西軍に味方をしなかったことで徳川家康からの感謝の朱印が届きます。その後、様々な苦労や多難がありましたが、鎮信流の開祖となる松浦鎮信が当主の時代には表向きは外様大名ですが譜代大名扱いされるまでに至ったというお話もありました。
お殿様のもちもの展の開催もあと1週間ほどとなりました。ギャラリートークはあと1回の開催を予定しております。日程は4月17日(日)。時間は14:00からとなっています。
なお、松浦史料博物館の収蔵品は令和4年4月9日(土)現在、松浦史料博物館、平戸オランダ商館、佐世保市博物館島瀬美術センターでも観ることができます。
実際にそれぞれの場所に足を運ばれるのもいいですね!